住まいの解剖図鑑―心地よい住宅を設計する仕組み

住まいの解剖図鑑―心地よい住宅を設計する仕組み
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住宅設計の現場には、家づくりの先人たちが積み重ねてきた知恵や工夫、心憎いまでの「ふつう」があります。それらのエッセンスを、550点超のイラストと洒脱な文章で分解・抽出した「住宅版・解体新書」。家づくりに関わる全ての人へ。
■目次
・はじめに
・1 気持ちよさにはワケがある
 家づくりとは? 住宅の設計は、お弁当づくりに似ています。
 ポーチ ソトとウチのあいだで、誰でも気持ちのギアを入れ換えている。
 玄関 入口で靴を脱ぐのは、なぜ?
 階段 その部屋が狭いのは、階段の演出をミスしたせいかもしれません。
 ドア 人は滑らかに移動したい。ドアはそれに従います。
 リビング 翻訳するなら「座る部屋」。
 和室 畳が敷いてあれば、和室でしょうか?
 ダイニング ダイニングテーブルは、見かけよりずっと大きい
 キッチン 設計のプロでも、機器の配列はアヤシイ。
 キッチン+ダイニング(平面) 冷蔵庫は八方美人。誰かれかまわず呼び寄せる。
 キッチン+ダイニング(断面) 「アイランド役」を、演じきるのは難しい。
 ベッドルーム ベッドの置き方を間違えると、真夜中にダイビングするはめになる。
 収納 モノは生きている。とても出たがり・夜行性。
 トイレ 手洗いは、お手洗いの中で。
 浴室 日本のお湯は、みんなのものです。
 洗面室と水廻り 洗濯機の居場所が決まらないと、洗面室の中身も決まらない。
 給水・給湯・排水 握手するのなら、行き先くらい聞いてやれ。
・2 箱のかたちにはイミがある
 屋根・軒 雨の日に傘を差すように。レインコートを着るように。
 軒下 日傘のありがたさを知っているのは、ご婦人だけではありません。
 庇 窓の上には、どんな帽子をかぶらせますか。
 壁と開口 壁に穴をあけるのか、穴を壁でふさぐのか。
 開口部 あなたの前には、七つの窓があいています。
 断熱・通気 行くべきか、とどまるべきか、空気はいつも迷っている。
 風通し 野暮だねぇ、エアコンで風鈴を鳴らすのかい。
 音 吸ったり、遮ったり、響かせたり。
 敷地と道路 敷地は道路にぶら下がっている。
 敷地の方位 敷地の向きを決めていたのは、道路でした。
 建物の配置 「ルビンの壺」の気になる二人。
 駐車スペース クルマは見かけよりずっと大きい。
・3 人にも寸法にもクセがある
 動線 いちいち降りなくても、両手を使えば枝づたいに渡れます。
 共有と専有(プライバシー) あなた、家族、たくさんのあなた。
 共有と専有(装置) 私のモノは私のモノ、みんなのモノも私のモノ。
 尺と坪 「三センチの虫にも十五ミリの魂」とは言いません。
 グリッドとモジュール パズルのルールは、簡単がいい。
 基準線と壁厚 厚みがない本は立たない。壁厚がない家も建たない。
 断面 バンズのないハンバーガーなんて、うまくない。
・column
 畳の五カ条/家族のタイムテーブル/平凡な案から/方針・決心・変心
 「ふつうじゃダメなのかい?」/平面のトポロジー/無目的という目的もある
・あとがき

http://www.xknowledge.co.jp/book/detail/76780918
住宅の各パーツにどのような役割があり、なぜそのように設計されているのか、といった話が細かく説明されています。
例えば、
キッチンでは、冷蔵庫、コンロ、まな板、シンク、の4つがどのような順番で並んでいると使いやすいか、とか、
ドアについては、内開き、外開き、どちらの向きがよいのか、またトイレや納戸のドアはどのようにするべきか、とか、
窓の3つの役割(視認、採光、通風)に対して、どの役割が必要な場合にはどんなタイプの窓が適しているか、
などが書かれています。
住宅を建てるにあたって、間取りの詳細を詰めていくにあたって、一度読んでおくと参考になります。

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