REIT、初の合併 破綻ファンド傘下の大手、伊藤忠系が吸収

REITが初めて合併するようです。

REIT、初の合併 破綻ファンド傘下の大手、伊藤忠系が吸収
 3月に経営破綻した不動産ファンド大手、パシフィックホールディングス傘下の不動産投資信託(REIT)に対し、伊藤忠商事が買収に乗り出すことが24日、分かった。買収後、伊藤忠は自社系列のREITと合併させる方針で、国内最大規模の住宅系REITが誕生する。REITの合併は国内で初めて。
 金融危機後のREITの経営悪化を受け、政府は合併を後押しする政策を打ち出しており、合併によるREITの再編が本格化しそうだ。 (10:01)

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090725AT2D2401824072009.html

伊藤忠系とパシフィック系Jリート合併協議
 伊藤忠商事系列のJリート(上場不動産投資信託)と、経営破綻(はたん)した不動産ファンド運営、パシフィックホールディングス(HD)傘下のJリートが合併する方向で協議に入ったことが25日、わかった。
 実現すれば、初のJリート同士の合併となる見通しだ。
 協議を始めたのは伊藤忠傘下の「アドバンス・レジデンス投資法人」とパシフィックHD傘下の「日本レジデンシャル投資法人」。日本レジデンシャルが行う第三者割当増資を伊藤忠側が引き受け、秋にもアドバンスと合併させる方向だ。
 両投資法人は賃貸マンションを保有し、家賃収入による利益を投資家に配当している。不動産市況の悪化で資金が調達しにくくなっており、規模拡大で資金調達力の強化を目指す。
 今月15日には、大和ハウス工業が自社系列のJリートと、民事再生手続き中のJリート、ニューシティ・レジデンス投資法人の合併に向けた交渉を進める意向を表明している。
(2009年7月25日20時41分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090725-OYT1T00728.htm
ぼくはREITに関してはあまり知識がないのですが、一般の投資家が不動産というミドルリスクミドルリターンのアセットクラスにアクセスできる手段としてはよい商品だと思います。現在のような金利水準(1.3%~1.5%)の時代に、5%~10%程度の利回りの商品というのはなかなかありません。
ただし、現時点ではまだREIT市場は未成熟であり、一部には市場環境もあるかと思いますが、REIT自身がいつ破綻するかわからないなどといった不信感からか、かなり売られてしまっている状況は、投資家からするとかなり手を出しにくい状況なのではないかと思います。
REITの中身である不動産そのものは、基本的には安定的に賃料収入を生んでいるわけですから(もちろん空室リスク、滞納リスク、金利リスクなどなど様々なリスクはあります)、REITの証券価格自体のボラティリティがそこまで高くならなくてもいいのではないかと思います(ファンダメンタルというより、需給により価格変動が起きているのだと思いますが)。
価格変動が大きすぎると、結局利回りが5%~10%などと高めであったとしても、価格の下落により一瞬で吹き飛んでしまいます。だったら、上場させなければいいだろう、という意見もあるかと思いますが、そうすると商品性や、様々な手続きなど情報公開という意味での透明性がかなり低下するので、逆に多くの投資家にとっては手を出しにくい、といった可能性も出てきます。
結局、何を言いたいのかわからなくなってきましたが、日本のREIT市場はまだこれからが正念場なのだと思います。
今回の合併のニュースは、一つの大きなポイントなのではないかと思います。

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