サラリーマンだからこそ「節税大家さん」で儲けなさい!
加藤 隆
タイトルからして、なんとなく予想はついていたのですが、読んでみると実際その通りでした。
ここで言っている節税というのは、基本的に”赤字”の不動産投資を行うことで、給与所得との損益通算時に税金の還付を受けるという話です。
税金が戻ってくるということは、投資としては決して健全な投資対象とは思えなく(ここでは物件そのものというよりも、物件価格およびファイナンスなどを総合的に見たものです)、個人的には決してオススメできる手法だとは思っていません。
やはり、収益を上げて、費用を差し引いて、利益として残ったものから税金を納めていく、というものがまっとうなやり方だと思います。そのために、いろいろと投資分析を行っていくわけですし。
一方、この本は著者のいろいろな失敗談なども書かれており、それはそれで参考になる気もします。なんかいろいろと悪質な業者とお付き合いされているような気がしてなりません。きちんとした連絡をせずに家賃の振込み日を変更するとか、常識的にはあり得ない気がします。
このような投資手法はすべきではないという意味で、それを知るにはいい本かもしれません。