不動産は工夫しだいでゼッタイ儲かる!

不動産は工夫しだいでゼッタイ儲かる!―諦めないで! 今すぐできる!あなたの土地住宅アパ・マンの儲け方
中村 一晴
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以前紹介しました「「ダメマンション」を買ってはいけない」では、新築分譲マンションに焦点を合わせて書かれていましたが、こちらは不動産業者一般という視点で書かれています。

安く買うというのは、あくまでも「価値の高いものを、安く買う」ということなのです。価格が安いから、お買い得物件とか、いい物件ではないのです。 P.19

つい先日まで、5000万円で売りに出されていたマンションが、4200万円になりました。これは安いと思って購入することがあるかもしれません。これは安く買ったことになるのでしょうか?
(5000万円と比べて4200万円という意味では)相対的には安く買えたことにはなりますが、もしこのマンションが3500万円の価値しかないのであれば、絶対的には安く買えたことにはなりません。やはり高く買ってしまっていることになるでしょう。
こういう視点が大切なのだと思います。

いくら儲かるのか知るためには、「いくらで売れるのか、いくらで貸せるのか」を知ることです。
それを知るためにはデータが必要です。 P.22
これ以外にも加工されている不動産には特徴があります。建売、分譲マンション、分譲住宅などの新築物件です。このような物件はすべて不動産屋が安く仕入れ、加工して高く売っている物件です。だから儲けはすべて不動産屋が取っているのです。 P.76
極端な話、価格というのはどうでもいいのです。儲かるケースであれば売買、賃貸すればいいし、儲からないケースであればやめればいいだけのことです。 P.88

マイホームを購入する際に、割安とか、収益とかそういった発想を持っている方は少ないかもしれませんが、そういった発想を少しでも持っていると、その物件が安いのか、高いのかを判断しやすくなるのだと思います。もちろんそのためにはデータが必要ですが、同じ物件内の別の部屋と比較しても意味はありません。投資的な視点があった方がよいのだと思います。
ビジネスで売買する方たちとは違って、マイホームの場合はまた別の視点が重要になってくるのかもしれませんが、大きな買い物ですから価格のチェックだけはやるべきだと思います。

「専属専任のほうが、業者に責任が出るので一生懸命やりますよ」不動産屋は必ずそう言います。確かにそれもないとは言えません。でも、どちらかといえば、専属専任をすすめるのは物件を自分のものにするための営業トークです。 P.224

この言葉のウラにどのような意図が隠されているのか。こういった不動産屋さんのホンネの話がけっこう載っていて、とても参考になりました。
営業トークにはひっかからないようにしたいと思うものの、一方で、営業トークであることがわかっていても、長期的なWin-Winの関係を構築していくためには、たまにはその話に乗っていくことも必要かもしれません。もちろん、少なくとも何らかのバリューを提供してくれる場合ですが。
目の前の千円を惜しんで、その先の一万円をあきらめるか。
目の前の千円を払ってでも、その先の一万円を手に入れるか。
長期的な視点が重要だと思います。

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