ゲーム理論トレーニング

ゲーム理論の基本定理、ゼロサム、ミニマックス戦略、囚人のジレンマ、ナッシュ均衡など、ゲーム理論の基本的な内容が数式を使わない形でとても分かりやすく書いてあります。
ゲーム理論トレーニング
逢沢 明
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野球、将棋、投資、ビジネスなどの例を取り上げながらゲーム理論の中心的な概念について書いてあります。ミニマックス戦略に関する説明を読んで、「麻雀で勝つ人は、最も大負けをしない人だ」という言葉を思い出しました。
ゲーム理論と言えば、大学の教養の時に囚人のジレンマについて勉強したのを覚えています。n人が割り勘でご飯を食べに行ったときに陥るのが、囚人のジレンマ状況だ、という話を聞いたのが印象的でした。全員が食べる量を抑えれば、各人の支払額は小さくなります。しかし、少しでも得をしようと自分だけたくさん食べよう、という戦略をとる人が現れた瞬間、他の人も追随し、結果的には一人当たりの支払額は増大してしまう、という話です。もっともこの場合は支払額に応じて、それぞれたくさん食べてるわけですから、必ずしも「囚人のジレンマ」状況とは言えないような気もしますが。
読みやすい本だったので、昨日から読み始めてもう読み終わってしまいました。やさしく概念を説明してある本って大事ですよね。いきなり数式をバリバリ使われてもわからないですから。株式投資でいかに損切りが大切か、とか、TOBを使ってうまく企業買収を進める方法など、けっこう身近な内容が多かったのも読みやすかった理由かもしれません。

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