日本語書籍の購入について

最近は日本語の本をけっこう読んでいるのですが、たまに「どうやって入手しているのか?」と聞かれることがありますので、それについて書いておきたいと思います。
答えというほどでもありませんが、結論から言うと日本のAmazonで購入し、「国外への発送」という扱いで送ってもらっています。手数料(送料)は、ヨーロッパから購入する場合、1回あたり3400円が固定費としてかかり、加えて1冊あたり300円が加算されます。詳細は、こちらをご覧下さい。
例えば、平均単価1500円の書籍を10冊まとめて購入した場合は、手数料が
3400+300×10=6400円
かかるので、合計
1500×10(書籍代)+6400(手数料)=21400円
となり、平均で1冊あたり2140円で購入できることになります。日本で買えば1500円の本を、2140円支払って買わなければならないので、約4割増しで購入しなければならないことになります。
ちなみに、もし20冊まとめて購入したとすると、同様に手数料は
3400+300×20=9400円
になり、合計で
1500×20(書籍代)+9400(手数料)=39400円
なので、平均で1970円で購入できることになります。約3割増しというわけです。
では、これは高いのでしょうか?安いのでしょうか?もちろん日本で購入した場合と比べたら高いのは当たり前なのですが、こちらでは基本的に日本語の書籍は入手困難です。ほぼ唯一可能と思われるのが、ロンドンにあるいくつかのお店です。
例えば、ジャパンセンターで購入する場合、地球の歩き方 ニューヨークは21.5ポンドで購入可能なようです。これを直近の為替レート、1ポンド235円で換算すると、5052.5円(=21.5×235)となります。
ちなみに、日本のAmazonでは、1764円で販売されているようです。
他の価格帯に対してジャパンセンターがどのような価格設定をしているのか不明ですが、単純に比例すると仮定した場合、1500円の書籍は
5052.5×1500/1764=4296円
となります。ジャパンセンターで購入する場合、1冊でも、10冊でも1冊あたりの価格は同じですから、10冊購入したら円換算して、42960円相当になるものと思われます。
上で計算した日本のAmazonで購入した場合が、21400円でしたから、約2倍ということになります。
加えて、ジャパンセンターの場合、品数が限られている、ロンドン在住でもない限り交通費と往復の時間がかかる、という点も考慮に入れなければなりません。
一方、日本のAmazonから購入した場合は、長めにみて1週間程度の時間がかかることが予想されます(すべて在庫がある場合)。
これらの事情を考慮に入れると、イギリスのマンチェスター在住者が日本語書籍を手に入れるには、日本のAmazonに直接注文するのが最もよい選択肢である気がするわけです。
もっとよい方法をご存知の方がいらっしゃったらご教示頂ければと思います。
注1)ぼくはAmazonのまわし者ではありません。念のため。
注2)上では、平均単価1500円として計算しましたが、文庫本や新書などの単価が安いものの場合、Amazonの優位性は低下します。一方、学術書や専門書などの単価が高いものの場合、Amazonの優位性は上昇します。

2 件のコメント

  1. 三景 返信

    知っていると思いますが、これはどうですか。
    http://www.nethonya.com/
    急がない本なら、アマゾンよりも安くなるように思います。わたしは、そこまで緻密に計算していませんが。
    職業上、公共図書館(もちろん日本の)を利用できないことは、相当残念です。

  2. yokoken 返信

    三景さん
    コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまって、ごめんなさい(リンクが含まれていたため、スパム扱いされていて、気付くのが遅くなってしまいました)。
    教えて頂いたサイト、知りませんでした。ご紹介頂きまして、ありがとうございます。
    急がない本でも、SAL便あたりが現実的なところでしょうか。すると、1500円くらいの本だと20冊よりも少ない場合はこちらの方が安そうですね。
    急ぎの場合でも、ちょっと2~3冊買いたい、なんて時はこちらの方がよさそうですね。
    アマゾンとうまく使い分けたら、よさそうです。
    ぼくも日本の図書館が使えるたらどんなに快適だろう、といつも思っています。

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