いろいろな英語があるものです

ぼくは日本で普通に英語を勉強しただけなのですが、こちらに来てみて初めて知ることがいろいろあります。以下にあげるのはすべて単語ばかりなのですが、こういった単語とかを知らないばかりに、コミュニケーションの難しさを感じることもしばしばあります。
英語って難しいですよね。
1.full stop
日本でぼくが習った時には、ピリオド(.)という呼び方でしたが、このピリオドが通じなかったことがあります。インド人とプレゼンの準備をしていた時だった気がしますが、「そこ、ピリオドはいらないんじゃない?」みたいなことを言っても、理解してもらえませんでした。ピリオドのことを「full stop」と呼ぶようです。
2.fast
この単語を見たら、ぼくは「速い」としか思い浮かびません。ぼくのまわりの日本人で宗教活動にきちんと取り組んでいる方は少数派であるような気がしますが、多くの外国人は何らかの宗教を信じていて、程度の差はあるものの、それなりに活動しているようです。この「fast」という単語は、まさに宗教の話をしているときに出てくるのですが、「断食をする」という動詞として使われます。
3.BrB
これはスカイプなどでチャットをしているときに使われる短縮表現です。始めてみたときは、「何なんだ?」と思いましたが、「Be right back」の略だそうです。
4.quid&shekel
英国の通貨単位は皆さんご存知だと思いますが、ポンドです。ポンドをポンドと言ってくれればこちらもわかるのですが、「quid」という単語が使われることがしばしばあります。「twenty quids」とか普通に出てきますので、知らないと何を言っているのかさっぱり、ということになります。
それから、デリバティブの授業だったか、ファイナンス系の科目の練習問題を解いているときに出てきたのがshekelです。ある債券を購入するときに、米ドルで払い込み、shekelで償還されるという問題設定でした。初め、shekelって、聞いたことないけど、どっかの国の通貨単位なんだろうなぁ、と思いました。もちろんそれは間違いではないのですが、shekelは米ドルのことなのです。デュアルカレンシー債かと思いきや、ただのドル債でした。こういうノンネイティブを混乱させるような表現はやめて欲しいですよね、ホントに。こういうリスクをなくすために、試験は辞書持ち込み可にして欲しいものです(まあ、ぼくの留学生活で残る試験は一つだけですが。あ、でもファイナンス系です)。
それから発音についても、ん?と思うことが度々あります。単語を知っていても、相手がどんな発音をしてくるかは予測不可能です。
1.Nikkei
「日経平均株価」という株式指数は世界的にも有名なインデックスです。当然海外の方もファイナンス系の方は知っている方が多いわけですが、この日経(Nikkei)を「ナイキィ」と発音されるとさっぱりわかりません。絶対ぼくの方が知っているはずなのですが、なぜか相手の言っていることを理解できていない自分がいるわけです。
2.Black-Scholes
デリバティブのオプション理論で有名なものに、ブラックショールズ(Black-Scholes)モデルというものがあります。これを「ブラックスコールズ」と発音される方がいます。まあこれはほぼわかりますが、ブラックショールズは「ブラックショールズ」だと思っていると、理解できなかったりするかもしれません。
3.Modigliani
コーポレートファイナンスで勉強するものにモディリアーニ&ミラー(Modigliani and Miller)のMM理論というものがあります。日本人だとよく目にするカタカタ表記からして「モディリアーニ」と発音する人が多いのではないでしょうか。このモディリアーニ(Modigliani)ですが、「モディグラーニ」と発音されているのを今日のアドバンスドコーポレートファイナンスの授業で聞きました。ちなみに、こう発音していたのはベトナム人の先生でした。この先生、初め見たときは日本人かと思いました。
ということで、いろいろな英語があるものですね。

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