先週のことですが、以下のように「東京のマンション2009」というタイトルのレポートが発表されました。
「東京のマンション2009」のとりまとめについて
平成21年10月28日
都市整備局
都内の分譲マンションは140万戸を超え、今や都民の一般的な居住形態となっています。
しかし、一つの建物を多くの人が区分所有するマンションは、意思決定が難しいことや、建物の維持管理に専門的知識を要することなど、多様な課題を有しています。
早期に土地の高度利用が始まった東京では、高経年のマンションの急速な増加とともに、居住者の高齢化などの問題が顕在化しつつあります。
そのため、マンションの維持管理や建替え等に係る課題を明らかにし、今後の施策展開に資するため、都の調査結果や、国、民間のデータを整理し、「東京のマンション 2009」をとりまとめました。本書では、特に重要と考えられる課題に焦点を当てて取り上げるとともに、円滑な建替えの参考となるよう都内の建替え事例も併せて紹介しております。
今後とも、国及び区市等や関係団体と連携し、マンション施策の推進に努めてまいります。
都内マンションの現状
- 都内のマンションは140万戸を超え、4世帯に1世帯はマンションに居住
- マンションの高経年化が進み、10年後には築40年以上のマンションが4.5倍
マンションの主要課題
- 高齢化や管理組合活動に無関心な区分所有者の増加などによる管理組合運営の困難化が懸念される。
- 適切な時期に修繕が実施されないことによる老朽化の進行が懸念される。
- マンション購入時における区分所有者の管理に対する関心の低さや修繕積立金が低く抑えられている傾向が見受けられる。
- 耐震改修費用がないことや、区分所有者の耐震化への関心の低さなどが、耐震化の進まない主な要因
- 建替えの検討が進まない要因として、建替えへの関心の低さ、費用負担、修繕・改修と建替えの適切な選択ができないことなどに加え、法令等の改正により、建替え時に既存の規模を確保できない(既存不適格)ことなども要因の一つになっている。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2009/10/20jas100.htm
マンションという集合住宅が日本で普及し始めてから、初めて大量に建て替えrの時期を迎えようとしています。長期的な修繕計画、日常の管理、建て替えの可能性など、そのマンションに住んでいる方々(正確には所有している方々、ですが)からなる管理組合で、どのように合意し、維持管理、もしくは建て替えをしていけるのか。
一戸建てとマンションの違いは、この点が大きいと思います。一人で決めることができるのであれば、なんとでもなる気がしますが、みんなで合意となると、なかなか一致団結するのは難しい気もします。
もちろんマンション、一戸建て、それぞれにいい点、悪い点があるので、どちらがいいいとは一概には言えません。マイホーム購入という意味では、よく比較検討して、自分にあったものを選べばいい話だと思います。
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