最近の新生銀行のサービスって

悪化してませんか。今までかなり無料だった手数料が、かなり上昇しているようです。
インターネットでの振り込み手数料が1ヶ月あたり3回だか5回までは無料だった気がしますが、最近はぼくの残高では1回しか無料ではないようです。
ということで、ちょっとだけ手数料について考えてみます。
以下のページに載っていますが、円預金の残高が200万円以下かつ外貨預金や仕組預金等の残高が30万円以下だと振り込み手数料は月に1回しか無料にはならないようです。
http://www.shinseibank.com/powerflex/transferfee.html
では、月5回無料にするためには、どの程度のコストを払えばよいのでしょうか(コストと書いていますが、より明確な言い方をすると、得られるべきリターンを放棄、です)。まずは円預金200万円を預けることによって、この手数料5回というベネフィットを享受することを考えてみます。円預金を、以下のリンクにあるパワー預金で運用するとすれば、
http://sre.shinseibank.com/InterestRateB/rate_jy.aspx#PowereYokin
金利は0.2%となります。一方、何と比較すればよいのかいまいちわかりませんが、例えば流動性が高い円建てのMMFの利回りを見てみると、
http://money.goo.ne.jp/savings/savings_data/bond.html
だいたい0.5%程度となっています。最も低いものでも0.4%です。ここではMMFの利回りを0.4%としておきます。
すると、200万円をパワー預金およびMMFで1ヶ月運用した時の利息(MMFの場合は分配金)は、次のようになります。
200万円 × 0.2% / 12 = 333円
200万円 × 0.4% / 12 = 667円
ということで、この差額の333円をどう見るかによって異なってきます。MMFでの運用機会を放棄してパワー預金に預けることで、利息は半分程度になってしまうものの、毎月5回近く振込みをするのであれば、預けた方が有利になるでしょう(ここで1回あたりの振り込み手数料は300円です)。
一方、2回以上振込みをすることが年に数回とかしかない場合は、その都度振込み手数料を支払っても普段はMMFで運用した方がよいでしょう。
たまたま比較対象をMMFにしてみましたが、円建てで同等の流動性が確保でき、より高い利回りが期待できるものがあれば、そちらと比較すべきでしょう。また、流動性を犠牲にできる資金であれば、さらに利回りが高い別の商品と比較すべきということになるかと思います。
当初、外貨預金や仕組預金の場合も計算しようかと思っていましたが、ちょっと力尽きてきたのでこのへんにしておきます。考え方は同じですし。
計算する前に想定していた答えと若干異なってしまいましたが、振込みをコンスタントにする必要がある方は、200万円の円預金か、30万円の外貨預金等の残高を維持してでも、新生銀行に預け続けるメリットがあるかもしれません。
上の計算は税引き前でやりましたが、正確には税引き後で計算すべきです。
それにしても、0.2%とか、0.4%とか、どんぐりの背比べというか、なんというか、ほんとに低いですね、、、悲しくなってきます。
それから、ATMの引き出し手数料もなんか高くなっている気がするのですが、気のせいでしょうか、、、そういう意味ではイギリスは便利でした。

3 件のコメント

  1. f 返信

    https://trading.joinvest.jp/oms/ComMulGetControl?cat1=home&cat2=info&burl=offv&dir=home%2Finformation%2Fcontents%2F2008%2F0613&file=trade_commission%2Ehtml
    これ、ジョインベスト証券の手数料改定。
    信用取引の
    そのつどプランの値上げ率。
    最大10倍の値上げを行っております。
    やはりこんなもんでしょう。
    ユーザが少ないときはキャンペーンみたいな、いわゆる広告宣伝費を当てて手数料を安くして、
    ある程度ユーザを確保できたら、手数料を元に戻す。

  2. ぽん 返信

    ええっ、新生いつのまにそんなケチなことに・・・。知りませんでした。日本、ATMの引き出しに手数料かかるんでしたっけ。こっちは手数料かかるとこもありますけど、ないとこも多いですよね。銀行間のオンライン振り込みも手数料がかからなくてよいですが、お金が届くまでに4日もかかるのはどうしてだろう。イギリスの口座は利子が日本に比べると随分よいけど、預金の保護は35000ポンドまでしかないですね。

  3. yokoken 返信

    > fさん
    そうですね。新規参入の場合はそのような形でやっていかないと、なかなか集客できないのでしょう。
    さらに通常価格は高めに設定しておいて、一時的なキャンペーンという形にしておくと、その後の値上げに対する抵抗感が低くなるというような話をどこかで読んだことがあります。
    > ぽんさん
    日本ではATMの手数料はけっこうかかるようですね。新生銀行の場合、後からキャッシュバックなんて可能性もあるので、実際にかかってるんだか、戻って来るんだか、後から明細で確認しないといまいちわかりません。
    振込みで4日間かかるのは、外枠手数料を取らない代わりに、その期間の金利で稼いでいるからだ、なんて話を聞いたことがあります。
    ペイオフに関しては以前ちょこっと書きましたが、銀行を分散するか、国債とかで保有するのがよいかもしれませんね。
    http://www.104ka.com/2007/09/post-403.html

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