先週の水曜日にプロジェクトの提案書を提出して以来の様子を振り返っておきたいと思います。
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3社(製薬会社A、製薬会社B、お菓子メーカー)のプロジェクトに対する提案書を昼に提出しました。その後、特にミーティングなどはせず、寝てない人は寝て、少しリラックスした後、その日は各自文献などで理解を深めるのみ。
午前中は授業。クライアントに行うプレゼンに対する一般的な注意と、時間管理に関するレクチャー。午後からプレゼンの準備を開始。この時点では3社のうちどこからプレゼンによばれるか不明だったため、とりあえず二人ずつにわかれて準備を開始。
夕方頃、お菓子メーカーのコンペに破れたことが判明。ということで、割り当てを変更し、2社のプレゼンを準備。
午前中は再び授業。Questionnaire (インタビューを行う際の質問票)設計と、ファイナルレポートの書き方に関する授業でした。前者は春学期のBRMの時とほぼ同じ内容だったため、特に目新しいことはなかったのですが、後者は過去のIBプロジェクトのエグゼクティブサマリーの実例を使って、どのように改善するべきかなど実践的な内容だったので、意外と勉強になりました。
そして、午後はマッキンゼーの方が来てワークショップ。事前に課題が与えられ、イシューツリー(Issue Tree)、ハイポセシスドリブンツリー(Hypothesis-driven Tree)、ピラミッドプリンシプル、MECEなどに関して学びました。個人的には概念としては特に目新しいものはなかったのですが、実際に普段から使い慣れているかというとそうでもないので、それなりに勉強になりました。でも、タイミング的にはMBAプログラムの中で、もっと早い段階でやっておきたかったという気がします。
夕方頃、製薬会社Aからはプレゼンに呼ばれ、製薬会社Bからはプレゼンに呼ばれなかったことが判明。これ以降、6人全員で一つのプレゼン作成に取り組みました。プレゼンの日時は14日(月)の18:25と判明しました。
一日作業。
一日作業。
プレゼン当日、パワーポイントの最終チェックと、プレゼンターはひたすらリハーサル。ぼくはプレゼンの前半を担当したので、ひたすらプレゼンの練習。日本語ならともかく、英語だと未だに表現とかまで含めて事前にある程度頭に入れておかないとなかなかプレゼンはできません。
ところが、午前中に連絡が来て、一度はダメだしが出た製薬会社Bからプレゼンに呼ばれることになりました。このプロジェクトにビッドをしていたチームが、すでに別のプロジェクトを獲得してしまったためにこの製薬会社Bに対するプロジェクトを辞退してしまい、繰り上がってぼくらが急遽呼ばれることになったからです。ここからは大変でした。6人のうち、4人は夕方のプレゼンの準備に集中し、残りの2人が製薬会社Bに対するプレゼン(翌日15日朝8:30)の準備を始めました。
いよいよプレゼン。予定通り18:25にプレゼンを行いました。クライアントからは3人、MBSから3人、合計6人の前でプレゼン。授業で行うプレゼンよりしんどいかとも思っていましたが、やり始めると意外とそうでもなく、なんとかプレゼンを終えることができました。その後は部屋に戻って待機し、1時間後くらいに、クライアントからオファーをもらうことができました。
このオファーを保留にするとか、断るとかで、次の日の製薬会社Bのプレゼンに参加しようと思えば参加もできましたが、その時点からの準備で他のチームを抜かせるとは到底思えないので、すぐにオファーを受諾。無事、希望通りのプロジェクトを行えることになりました。
その後、21時くらいからクライアントと簡単なミーティングを行い、今週中に一度クライアントのオフィスでミーティングを行うことを確認し、その後はバーで軽い祝賀会。
このプロジェクトは、一つのチームのみと競っていたのですが、けっこうドキドキでした。相手チームは製薬会社経験者(薬剤師)と、マーケティング経験者がいたため、プロジェクトの性質上、厳しいかなという気もしていました(ちなみに、ぼくらのチームにはクライアント企業の韓国法人出身者がいたのですが、ファイナンス系だったので、薬学という意味でのバックグラウンドを持っている人は誰もいませんでした)。しかも、別のプロジェクトでは、チームが選ばれた理由が、チーム内に化学系のバックグラウンドを持っている人が2人いたことが大きかったらしい、という話も聞いていたので、かなり崖っぷちに立たされている気がしていました。最終的になぜぼくらが選ばれたのか明確な理由はわかりませんが、ぼくらにとってやれること最後の最後までベストを尽くすことだけでした。
連日よく働いたので、今日は一日お休み。でも、チームのメンバーで集まってお昼だけ一緒に食べてきました。すると、早速クライアントから連絡があり、今度の金曜日、クライアント先を訪問することになりました。プロジェクトの詳細に関する打ち合わせと、研究所の見学ツアーなどです。それから、早速参考文献がメールで送られてきました(そのうちの一つはなんと150ページ!)。
今日だけはゆっくりして、明日からまた準備したいと思います。
プロジェクトの選び方ですが、ぼくらはオファーをもらったら引き受けてもよいと思えるもののみ3つにビッドを出しました。これは事前にチーム内で議論にもなったのですが、2つはやりたいもの、1つはコンペがなさそうなもの、という風にリスクを抑える選び方もあることはあります。でも、提案書を提出した後、実際にどのような順番でクライアントにプレゼンを行うかは不明なため、万が一おさえで選んだプロジェクトのプレゼンが最初に来てしまった場合、それを辞退するという選択が非常に取りづらくなってしまうのです。こちらの方がある意味リスクが高いと考えたため、当初の3つはやりたいと思えるもののみを選びました(仮に3つともダメでも、最終的には何かしらのプロジェクトはできるので、どんなプロジェクトであってもいろいろなことが学べると思います)。
ちなみに、プレゼン当日、学校に行くと、チームメンバーの韓国人から、「あぁ、Kenがひげを剃ってきている。昨日は、よっぽど明日はひげを剃ってきてって言おうかと思ってたわ」と言われました。普段はけっこう無精ひげのままなのですが、さすがにクライアントにプレゼンをするとなると、ぼくもひげを剃ります。
さて、どこの国に行きましょうかね、、、
まずは希望のプロジェクト獲得おめでとうございます。いよいよ、最後の締めくくりですね。
私の頃は、聞いた話ではチーム選定の理由はクライアントによって様々で、業界経験者をいることを好む人もいれば、逆に素人に第三者的な目で見て欲しいという人もいたようです。あとはクライアントのプロジェクトの地域性なども影響あります。中国のプロジェクトで中国人なしではそもそも出張に行った時に苦労しますし。はたまた教授が若干クライアントを誘導するなどしてチーム割当を調整している節もありますね。学校からするとプロジェクトを出してくれるクライアントは極めて大事なので、当たり前ですが、その辺はCSの観点からも一応考えていると思われます。とにかく、いろいろな要素で決まっていると思いますよ。
この辺が妙に現実のビジネスの世界と近いドロドロ感があって、なかなかリアルで面白いところです。3月までいろいろあると思いますが、楽しい思い出になるよう頑張って下さい。
manutd04さん、ありがとうございます。おかげさまで、何とかここまで来ることができました。
そのようですね。クライアントによって、選定基準はかなり異なるようですね。昨年のあるプロジェクトでは、英語のネイティブが少ないという理由で選ばれなかったチームがあったらしい、というウワサも聞きました。クライアント側もそれなりの費用をかけるわけですから、現実のビジネスに近いというか、理屈では割り切れない面があるようですね。残り2ヶ月ちょっと、最後までがんばります。