日本は今後どうなっていくのでしょうか

以前、クラスメイトのイギリス人と話していたときに、
「最近の日本は5年位前とはすっかりイメージが変わってしまったよね。確かに経済規模は大きいけど、世界はみな、アジアと言えばインドや中国に注目するようになってしまったよね」
と言われました。これはおっしゃる通りな気がします。
この感覚を裏付けるのが次のニュースかもしれません。世界の名目GDPに占める日本の割合がピーク時の約半分まで低下し、一人当たり名目GDPでもOECD加盟国中18位まで下がってしまったそうです。

日本、世界の10%割る・06年の名目GDP
 2006年の世界の名目国内総生産(GDP)に占める日本の割合が9.1%となり、24年ぶりに10%の大台を割り込んだことが判明した。ピーク時の1994年と比べて半減。国民1人当たりの名目GDPでも順位を下げた。
 円安や、デフレ脱却の出遅れで名目経済成長率が伸び悩んだことが背景にある。高成長を続ける中国など新興国の猛追を受けるなかで、改革が停滞すれば日本経済の存在が一段とかすむのは必至だ。
 内閣府が26日発表した国民経済計算で明らかにした。06年の日本の名目GDPは4兆3755億ドル。前年比で4%減と2年連続のマイナスとなった。 (07:00)

もとの記事はこちらから。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071227NT003Y12126122007.html

06年の日本の1人当たり名目GDP、OECD加盟国中18位に後退
2007年 12月 26日 16:52 JST
 [東京 26日 ロイター] 内閣府が26日発表した2006年度国民経済計算確報によると、日本の1人当たりの国内総生産(名目GDP)は2006年(暦年)に3万4252ドルとなり、経済協力開発機構(OECD)加盟国中で18位に後退した。順位は今基準で算出を開始した1980年以降最低となった。
 順位の後退は6年連続で、2005年は15位だった。内閣府によると、欧州通貨が対円で上昇傾向だったことなどが影響しているという。

もとの記事はこちらから。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-29526720071226
もちろん、規模で言えばまだ世界第2位だし、一人当たり名目GDPも、OECD加盟国中18位とは全世界で見れば平均よりかなり高いことは間違いありません。しかし、なんかこの雰囲気はまずいのではないかと思います。
為替の影響が大きいのかもしれません。でも、それだけではないような気がします。現状の絶対的なポジションはともかく、世界における相対的なポジションがこのところずっと低下傾向にあるというのはよろしくないですよね。
日本の労働生産性が低いことはいろいろと指摘されていて、例えば大前研一さんは次の記事でこのことについて触れています。
第76回 日本の生産性を見直せ 1 ~ 労働生産性は米国の7割 (経営コンサルタント 大前 研一氏)
12月20日に発表された労働生産性の国際比較は以下のリンクをご覧ください。
労働生産性の国際比較(2007年版)
これを見るとわかりますが、長いことバカンスを取っているような国よりも、日本の方が労働生産性が低いのです。なんか納得行かなくないですか?
イギリスに来て思ったのは、けっこういい加減だなぁ、と。日本人は少し真面目すぎるのかもしれません。もちろん真面目なことはよいことだと思うのですが、やり過ぎると効率という観点からは低下してしまうのではないでしょうか。
コンプライアンス不況と呼んでる方もいらっしゃるようですが、まさにそんな気がします。コンプライアンスを遵守すること自体が目的になってしまって、場合によっては、本来の目的を忘れてしまっているケースも多々あるのではないでしょうか。心無いごく少数派のためにルールがガチガチになり、動きたい人が動きづらい状況を作ってしまっているのであれば、それは決してよろしくないでしょう。そういう意味では、規則主義的なアプローチよりも、もう少し原則主義的なアプローチの方がよいのではないかと思います。
なんかすごい漠然としたことを書いてしまいました。まあ、自分でもあまりよくわかっていないのですが。書いたら頭の中が整理できるかと思いきや、そうでもなかったりして。中途半端ですが、とりあえず今日はここで終わります。

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