最近気になった物理のニュース

先週末はバタバタしていたあまりニュースとか読んでる時間がなかったのですが、物理に関するおもしろいニュースがありました。
高エネ研が4個のクォークからなり、かつ電荷を持つ新しい中間子を発見した、とのことです。これって、確認されたらかなりスゴイことなんではないでしょうか。素粒子はもともと専門でもないし、最近の理論とかを知っているわけでもなんでもないのですが、ノーベル賞クラスの成果なのではないか、と思ってしまいます。素晴らしい、高エネ研!

新しい中間子発見 素粒子4個で電荷持つ 高エネ研発表
2007年11月10日00時33分
 素粒子物理学では珍しい、4個の素粒子(クォーク)からできて電荷を持つ新しい中間子を発見したと、茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構(KEK)が9日、発表した。
 これまで見つかっている中間子は基本的に、物質の最小単位とされるクォーク1個と反クォーク1個が強い力で結びつき、電荷がゼロだった。
 KEKの加速器「Bファクトリー」で作った約6億6000万個のB中間子が崩壊する様子を詳しく調べたところ、知られていない中間子が約120個見つかった。「Z4430」と名付けられた新中間子は、クォーク2個と反クォーク2個の計4個から成り、しかも電荷を持つという。

もとの記事はこちらから。
http://www.asahi.com/science/update/1110/TKY200711090518.html
日経の記事はこちらです。
宇宙誕生の謎に迫る?「クオーク」4個の新粒子発見
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071109AT1G0902H09112007.html
ちなみに、オフィシャルなプレスリリースはこちらです。
「Belle実験で新種の中間子を発見」
http://www.kek.jp/ja/news/press/2007/BellePress11.html
次は、量子コンピュータの話です。ぼくが学生の頃からそれなりにホットな話題ではありましたが、最近ではグーグルの人も研究してるんですね。まあ、グーグルの研究者は多くがPh.Dの方だと言う話なので、至極自然なことだとは思いますが。さすがに、金融のクオンツでPh.Dが多く、デリバティブなどで膨大な計算が必要だと言っても、本格的に量子コンピュータの研究をしている人はいないのではないかと思います(ひょっとしたら、パリとかにはいるかもしれませんが、、、)。

グーグルの科学者、量子コンピュータを使ったデモを実施へ
文:Peter Judge(Special to CNET News.com)
翻訳校正:編集部
2007/11/12 16:34
Googleの科学者が米国時間11月12日、量子コンピュータのデモンストレーションに参加する。しかし、他の科学者らは、公開されるシステムの有効性を疑問視している。
 ネバダ州リーノーで開催のスーパーコンピュータ関連のカンファレンス「SC07」で行われるセッションの中で、Googleの画像認識の専門家であるHartmut Neven氏が、ある機器を使って画像認識アルゴリズムのデモンストレーションを行う。この機器は、新興企業のD-Wave Systemsが開発したもので、世界初の実用的な量子コンピュータと言われている。
 同システムは、世界初の商業的に実現可能な量子コンピュータといわれている。このコンピュータは、1つのシステムのさまざまな量子状態を利用して複数の計算を同時に行うことにより計算の迅速化を図るというものだ。そのようなシステムでは、あらゆる可能な量子状態が存在する。そのため、仮定の話だが、量子コンピュータは、時に「パラレルユニバース(並行宇宙)」と呼ばれるものの中で、ある問題に対するあらゆる可能な回答を同時に検証することにより、最適な回答を導くことが可能だ。
(後略)

続きはこちらから。
http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000056022,20360784,00.htm
ということで、気になった物理のニュースでした。

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