Global Banking の授業

現在受講しているInnovation and Trends in Global Bankingの授業がかなり忙しくなってきました。
この授業、毎週1回なのですが、基本的に午前中は授業、午後は銀行経営ゲームのグループワークといった形で進んでいくようです。
午前中の授業の方は、基本的に授業を聞いたり、ケーススタディおよびそれに対するグループプレゼンなどをしていきます。先週は金融コングロマリットの話や、銀行のパフォーマンス評価などのトピックでした。
そして、午後の銀行経営ゲームですが、これはスタンフォード大学が開発している銀行経営シミュレーションゲームです。ゲームといえば、楽しそう、という印象があるかもしれませんが、MBAの授業でやるゲームは楽しくなるまでが大変そうです。というのも、マニュアルだけで100ページあり、読みこなして理解するだけでもかなり大変。そして、理解も中途なまま、毎週1回(1四半期に対応)ずつの経営判断をしていき、最終的に最も高い株価になったチームが優勝、というグループワークになっています(最後にグループプレゼン&レポートあり)。
今日はALM(Asset Liability Management)を授業で勉強しましたが、銀行経営ってめちゃくちゃ大変だなぁ、と思いました。資産側、負債側で動かすパラメータが多すぎます。銀行の資産側はもちろんローン(貸し出し)がメインですが、企業向けだけでもプライム、ハイ、ミディアムと分かれており、さらに消費者(コンシューマー)向けや、住宅ローン、それからシンジケートローンなどもあります。それから国債、地方債などへの投資や銀行間貸し出しなども資産側にはあります。新規購入のみならず、途中で売却などいろいろな選択肢があるので、意思決定は容易ではありません。
一方、調達側(負債側)としては、リテールバンクのメインの負債である個人向け預金(普通、定期)に加えて、CD、銀行間借入、債券・株式の発行(および買入消却)などがあります。ある程度シンプルになってはいるものの、例えばCDなどは満期が3種類(3ヶ月、6ヶ月、1年)用意されています。もちろん、ALMの観点から各年限でエクスポージャーの管理をしなければなりませんし、先物を使って金利リスクのヘッジをすることも可能です。
複雑すぎる、とは思いますが、おもしろそうなゲームです。わが家のバランスシート管理をしていく上でも役立ちそうです。(こんなことを考えているのはぼくだけでしょうか?)
それから銀行と言えば、最近はサブプライムの話題が続いていますが、大手行の損失が徐々に判明してきているようです。例えば、次の記事など。
UBS becomes biggest victim of credit turmoil
Citigroup warns of 60% drop in earnings
この騒ぎ、いつまで続くのでしょうか。少なくとも来年くらいまでは、焦げ付きの増加が続くんでしょうね、きっと。このあたりのトピックも授業できちんと採り上げるようです。前回はノーザンロックのビジネスモデル(バランスシート)に関する分析もありました。
金融業界にいるものの、銀行経営をきちんと勉強したことはなかったので、いろいろな意味で勉強になります。これからの授業も楽しみです。
すでに個人レポートの課題が通常のグループワークとは別にあるのですが、けっこうしんどいことが判明してきました。簡単に言うと、金融コングロマリットを一つ選んで分析せよ、というものです。ぼくはHSBCについてやろうかと思っているのですが、ある年のアニュアルレポートをダウンロードしたら約460ページありました。こんなの過去5年分もまともには読めません、、、
がんばります、、、

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