最近のニュースを読んでいて、どうも気になっていたのが、ミャンマーなのか、ビルマなのか、ということ。日本語のニュースサイトではミャンマー、ファイナンシャルタイムズやBBCの表記では必ずビルマ(Burma)となっているのです。昔、学校でビルマからミャンマーに名前が変わったと習った記憶はあったものの、なぜ変わったのかまでは記憶になく(そもそも学習していなく?)、不思議だなぁ、と感じていました。
で、その答えが次の記事に掲載されていました。
2007/09/30-06:19 ミャンマー?それともビルマ?=米政府など、軍政の改称認めず
平和的なデモに対する軍事政権の武力弾圧が続くミャンマーをめぐり、国際社会でミャンマーという国名と、現軍政が改称する前の「ビルマ」という呼称が混在している。米政府などは軍政を認めることになるとして、ビルマという呼称に固執している。
軍政は1989年6月、英植民地時代から使われてきたビルマを改称し、国民の結束を図ろうとしたともいわれる。当時の首都だったラングーンもヤンゴンに改められた。
ミャンマー国軍が全権を掌握した後の同年2月、日本政府は政府承認のための国際法上の要件を満たしているとして軍政を承認し、ミャンマーを使用。国連も軍政が代表権を持つため、呼称をミャンマーに変更した。
これに対し、欧米諸国や英BBCなど西側メディアの多くは、今もビルマとの呼称を使い続けている。AFP通信によると、ホワイトハウスのフラット報道官は米政府がミャンマーとの呼称を避けている点に触れ、「自国民を抑圧する独裁体制の言葉を用いないようにしている」と説明した。
軍政と良好な関係を維持する中国やロシアは、ミャンマーとの呼称を受け入れており、各国の政治的な立場を如実に物語っている。
もとの記事はこちらです。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2007093000019
そんな背景があったのですか。知りませんでした。
私は修論をミャンマーのトピックで書いたのですが、やはりこちらで’ミャンマー’なんて呼ぶのは私だけでした。教授はまだ分かってくれましたが、生徒の中には’ビルマ’と言わないと分からない人もかなりいました。日本は援助の関係もあって、政治的に微妙な立場ですから’ミャンマー’を採用したのでしょうね。
やはり、そうなんですか。
ぼくも先日、クラスメイトと話していて、たまたまBurmaという単語を聞いて、え?と思いました。
こういうことを認識して理解できるのも留学の一つのよい点かもしれませんね。もっと視野を広げねば、と思います。