「下流社会」の著者が今度は富裕層を対象に、ライフスタイルを分析している本です。
富裕層の財布―誰も知らないお金の使い方
三浦 展
「富裕層を対象に」と言っても、富裕層向け月刊雑誌「SEVEN HILLS」の読者を対象にアンケート調査を実施し、そこで得られた675サンプルの回答をもとに分析していることには注意が必要です。そういう意味では、かなり限定的な富裕層を調査対象にしている印象があります。
富裕層はテレビよりも雑誌(富裕層向け雑誌か?)で情報を得る人たちらしい。 P.53
富裕層といえども、忙しく働いている人が多いのでテレビを見る時間はないようです。情報を受動的にしか取得できないテレビは効率がよくないと思われるので当然かもしれません。
今後利用したいサービスを見ると、プライベートバンキングが24.6%、ハウスクリーニングが23.8%、御用聞き的サービスが20.6%となっている。 P.60
御用聞き的サービスって、すでに提供されているのでしょうか。あまり聞いたことないのですが。
最近タクシーに乗ると、「年収700万円あればメイドを雇え」という広告を見かける。「年収700万円あるならメイドを雇ったほうがいい。自分で家事をするほうが時間コストが高い。家事はメイドに任せて、その時間を仕事に使った方が得だ」という趣旨である。 P.164
富裕層に限らず、こういった発想は効率を上げるという意味においては非常に重要だと思います。「時は金なり」ですからね。
メイドって雇ったらいくらなんだろう・・・
年収700万円ということは、ざっくり計算すると、「1日12時間働いていて、1ヶ月当たり20日働いている」と仮定すると、年間2880時間働いていることになるので、時給2430円で働いているとみなすことができますよね。
おそらくメイドの時間給はこれよりも少し安いくらい?いや、そんなことはないような?よくわかりませんね。