人生を変える80対20の法則

80対20の法則、パレートの法則などいろいろな呼び方はあるかと思いますが、MBAコースで勉強を始めてからしばしば目にするようになりました。もともとはイタリアの経済学者パレートがイギリスの所得と資産の分布に関する調査から発見した法則(経験則)だそうです。
人生を変える80対20の法則
リチャード コッチ Richard Koch 仁平 和夫
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この本では、「80対20分析」と呼ばれる原因と結果、投入と産出、努力と報酬の関係を正確に見極める数量分析と、「80対20思考」という、自分にとって重要な問題をじっくり考え、80対20の法則がその分野でも通用するかどうかを見極めるという思考、の二つに分けています。
そして、80対20の法則から、
努力の平均水準を上げるのではなく、努力を一点に集中する
いちばん得意とすること、いちばん楽しいと思うことだけをやる
、、、
などの行動指針を述べています。
初めに基本的な考え方を述べた後に、「実践・ビジネス編」、「実践・生活編」とふたつにわけて説明しています。
全てを均等にやるのではなく、重要なことを見極めてそれに集中するという考え方は非常に重要かもしれません。
例えば、MBAでグループワークをやっていると、しばしば
「このアサインメントは全体の評価の10%しかないのだからこれ以上時間をかけるのは効率悪いよね?」
というようなことを言うクラスメイトがいました。ぼくとしては、
「そうは言ってもせっかくの学習の機会なのだから、もう少しみんなで議論しようよ」
と思うこともあったのですが、もしある程度の成績を取るということが目的なのであれば、多少の詳細は犠牲にしても、アウトプットの8割方を一気に作成してそれでおしまい、とやった方が効率的ではある気がします。
このような意見を初めて聞いたときは、他の日本人のクラスメイトの方と、「彼らって合理的だよね、、、」と話していた覚えがあります。
行動を始める前に、最低限到達すべき目的が何なのかを明確に、それを到達するための最短距離を十分に考える、ということは非常に重要だと思います。これもレバレッジ時間術ですね。

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