時間の使い方って、本当に大切だと思います。時間だけは誰にも平等に与えられているので、うまく使えるかどうかで、人生に大きな影響を与えると思います、本人が自覚できるかどうかは別として。
ということで、レバレッジ・リーディングに続いてこちらも読んでみました。
レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則 (幻冬舎新書 ほ 2-1)
本田 直之
著者は時間を投資しろ、と言っています。そして、これは仕組みづくりに時間をかけろ、と言うことです。例えば次のような例を挙げています。
10〜15時間の投資によって週5時間のルーチンワークが1時間になれば、年間200時間を生み出すことができるということです。(P.36)
忙しい、忙しいと言いながら、マニュアル作業を一生懸命やっている人がいたとします。その作業のやり方そのものを効率化できないか?ということに関して、ある程度のまとまった時間(例えば10時間とか)を投資して、見直すことができればその作業は大幅に改善する可能性が高いのですが、そのようなことを提案しても、なかなか受け入れられることはありません。なぜなら「忙しいから」。こういった状況に対して、発想を転換しろ、と著者は言っています。
この発想はとても重要だと思います。こういった見直し作業ができないから忙しくなっているのであって、「忙しいから見直す時間がない」と言っていてはいつまで経っても改善できません。この10時間というまとまった時間を投資するリスクを取らなくてはリターンが得られないわけです。
同じアウトプットを出すのに、マニュアル作業で5時間かけるとその人は仕事をした気になるかもしれませんが、同じ結果が得られるのであれば、より効率的な方法を考えるべきです。ある意味当たり前のことなのですが、作業をしている当事者はこのようなことに気づかないことがしばしばあるかと思います。
例えば、最近以下の本なんかも読んでみました。
奇跡の10倍整理術・時間活用術―成果は“2時間”で出る!
ジェフリー・J. メイヤー Jeffrey J. Mayer 黒川 康正
この本の冒頭に、「木こりのジレンマ」と呼ばれる話が載っていました。これは以下のような話です。
あるところに新しい斧を手に入れた木こりがいた。1日目、彼はその新しい斧で10本の木を切り倒すことができた。日を追うごとに、彼は長時間、より懸命に仕事に精を出すようになっていった。だが、切り倒す木の数は、それに反比例して日増しに少なくなっていった。
それを見た仲間がこうアドバイスした。
「なぜ斧の刃を研がないのだ。刃がボロボロになっているのに研がないままでいるんだから、木がなかなか切り倒せないのは当たり前じゃないか」
すると、働き者の木こりはこう答えた。
「俺は、そんなことをしている暇がないほど忙しい。もっと数多くの木を切り倒さなければならないのだから」
レバレッジ時間術に話を戻しますが、他にもスケジューリング(時間割の作成)、効果的な睡眠方法、隙間時間の利用法などいろいろなトピックが載っています。これらのことを実践できるかどうかでかなり人生変わってくる気がします。最初は大きな成果が出なくても、コツコツと積み重ねていくうちに、、、
ということで、早速少しずつ実践してみたいと思います。でも、意外とすでに実践している内容もあったので、ちょっとうれしかったりもしました。