最近はVCIC(Venture Capital Investment Competition)の準備にけっこう時間を割いています。3月1日〜3日にロンドンビジネススクールまで行くという、例のものです。
今週は、月曜日と今日の2日間、実際のベンチャーキャピタルの方(それぞれ別の人です)が来て約3時間ずついろいろなお話をしてくださいました。月曜日はどちらかと言えば、バリュエーションよりの話がメインで、今日はビジネスリスクの評価法やデューデリジェンスでの注意点などがメインでした。
内容的にはかなり勉強になります。今学期受けている授業よりも個人的にはためになっているかもしれません。上場企業のファイナンス(いわゆるコーポレートファイナンス)と違って、アントレプレナーファイナンスは、1)会社を作ったけどまだ売り上げにつながっていないとか、2)売り上げはあるもののキャッシュフローを黒に出来ていない、また、3)キャッシュフローは黒で現在の市場では成功しているんだけどこのビジネスを他の地域にも広げていきたい、などビジネスの段階に応じてまったく状況が異なります。
アントレプレナーおよびマネジメントの人間性、市場の成長性、商品のユニーク性、顧客へのアクセス、ビジネスのスケーラビリティなどなどを考慮に入れて全体を評価するようです。また先日購入したテキストによるとアントレプレナー(基本的に分散投資が不可能な投資家)の立場から見た評価と、ベンチャーキャピタル(基本的には分散投資が可能な立場の投資家)の立場からの評価も異なるようです。
いろいろな勉強になりそうなので、今後もそれなりに取り組んでいきたいと思います。
ちなみに、ある事情によってチームメンバーが一人替わりました。その結果、イギリス人2名、インド人2名、日本人1名という状態になりました。来て頂いたベンチャーキャピタルの方もおそらくイギリス人です。ということで、完全にコモンウェルスに囲まれています。この英語がまた聞き取れません。
今日なんか、後半は訓話(?)というか、テクニカルな話というよりも、かなりよさげな話をしていたようなのですが、どーもよくわかりませんでした。「Ken は今日は Very quiet だったなぁ」って、聞き取れてないだけなんです、、、
ちなみに、本はこちらです。
Entrepreneurial Finance
Richard L. Smith Janet Kiholm Smith
MBA最新テキスト アントレプレナー・ファイナンス―ベンチャー企業の価値評価とディール・ストラクチャー
リチャード・L. スミス ジャネット・K. スミス Richard L. Smith