こちらに来てからずっとトライし続けていたのですが、ようやくING Direct の口座 (Saving account) を開くことができました。この口座開設は非常に長い道のりでした。詳しくは書きませんが、なんだかんだで申込書を合計4回も記入するはめになりました。
なぜここまでして口座開設をしたかったかというと、最も大きな理由は金利が4.75%(2006/10/17 現在)と高いからです。そして、イギリスの大手銀行(例えば、Barclays, HSBCなど)の Saving account (日本で言うところの定期預金)と比べて、制約がほとんどないこともポイントです。
制約というのは、引き出す(例えば)2ヶ月前に通知しなければならず、急遽引き出したい場合は解約扱いになって金利が下げられたり、、、といったことです。また大手銀行の Saving account の金利は3%台のところが多く、しかも最低預金残高が10000ポンド (約220万円) とかだったりします (ING Direct は1ポンドからと良心的です)。
ちなみに、ING Direct で口座を開くと、普通預金から ING の口座への送金をオンラインでできるのですが、ING 側の Web から行うことができます(普通、銀行送金って支払い側からですよね、、、)。
4.75%の金利は(日本の金利と比べると)絶対値としては高いですが、(高収益という意味で)高いと言えるのでしょうか。
ファイナンス的な立場から言えば、いわゆるリスクフリーレートと同水準なので、高くも低くもないと思われます。つまり、(ここ英国では)誰もが享受して当たり前の金利なわけです。
それなのに、銀行口座の金利が例えば0.1%とかだと(実際にぼくが持っている Barclays 銀行のポンド建て Current account (普通預金)の金利は0.1%です)、その差
4.75% – 0.1% = 4.65%
は実質的には銀行に払っている手数料になるわけです。以前、 Barclays 銀行では振込とか、定期送金などで手数料をとらない、ということを書きましたが、この金利差で銀行は収益を得ているわけです。
例えば、2000ポンドの残高しばりがある場合、年間で
2000ポンド×4.65% = 93ポンド(約20500円/年)
1ヶ月あたりだと、7.75ポンド(約1700円)ほど(実質的には)手数料として払っていることになります。もしこの普通預金口座に、100万円を預けていたら46500円、1億円預けていたら465万円、を銀行に手数料として払っていることになります。
ということで、こんな低金利の口座に眠らせておくわけにはいかないので、がんばってING Directの口座を開いたわけです。
よく元本確保、元本確保、と元本のみに注目している人がいますが、最低限リスクフリーレート相当分は増えてもらわないと実質的には運用の面から言うと、アンダーパフォームしていることになります。日本だったら、例えばこのページにあるように、1年物だったら0.6%程度は欲しいところです(金利水準そのものが低いのはどうしようもありませんが)。
ちなみに、ここマンチェスターにはシティバンクの支店もあり、そこでは留学生でもすんなりと同様の口座が開設できるようです。
まってました、と言う感じです。
Saving account というのは、満期は無いのですか?
どういう意味でですか?こういうテーマの記事ってことですか。
時間を見つけて書いていきたいとは思っているのですが、、、なかなか。
ING の Saving account は特に満期とかはありません。利子は1日ごとに計算され、毎月末に支払われるようです。
満期があるということは、満期前に引き出したら何らかのペナルティが課されるものと思われますが、この Saving account にはそういった意味の制約は皆無です。
例えばHSBC系の firstdirect も同様の口座がありますが、引き出してしまうと、引き出した月は利子が払われない、といった制約があります。詳しくは以下のページ。
http://www.firstdirect.com/saveinvest/esavings.shtml?WT.ac=ESA0007
ご参考まで。
まってました!ってのは、
「銀行に手数料を払ってる!?」
みたいなところです。
まとめ、がうまいというか、
読んでいて、面白いと思える部分かなと。
よいコピーだとおもいますよ。
電車の中吊り広告にその言葉があったら、
ちょっとその雑誌買ってみようかな、って思うかも。
っておもいます。
ああ、そういう意味ですか。それはちょっと予想外でした。
コピーライターとか向いてるんですかね、、、なわけないですね。
いずれにしろこの手の話も少しずつ書いていきたいと思います。
> ちなみに、ここマンチェスターにはシティバンクの支店もあ
> り、そこでは留学生でもすんなりと同様の口座が開設できる
> ようです。
留学生でも現地の Citi で Saving account が簡単に開け
るものなのですか? 銀行口座をもつのに苦労したという話の方
をよく聞くのですが、そうでもないのでしょうか。
コメントありがとうございます。
イギリス系の銀行では一般に苦労するようです。つまり、HSBC, Lloyds TSB, Barclays, RSB, NatWestなどでは口座開設に手間取ることも多いと思われます。
しかし、Citi の場合は米系だからか、意外とすんなりと Saving account も含めて口座開設可能なようです。少なくともクラスメイトの日本人、韓国人それぞれ1名ずつがスムーズな口座開設に成功しています、ここマンチェスターでは。
ロンドンに行く予定なので、とても参考になります\(^^\)
お役に立てて幸いです。
ちなみに、万が一イギリス系で口座開設されることになった場合、Saving account の金利はかなり低くなると思いますので、オンラインのIND Directなどで別途開設された方がよいと思います。現在のIND DirectのWeb saverの金利は、5.65%です。