「一生、必要なお金に困らないで暮ら」してみたいと思ったので読んでみました。あわよくば「一生、お金に困らないで暮ら」してみたいものですが。
一生、必要なお金に困らないで暮らせる本―自分のための万全マネープラン
荻原 博子
一言で言うと、キッチリ書いてある、という印象を受けました。
いろいろなデータ(例えば、生命保険文化センターが行ったアンケート調査によると、夫婦二人で老後に必要と思われる日常生活費は「ゆとりある生活では平均約38万円」とか)をまず挙げて、だからこのようなマネープランが必要なのです、といった感じで書いてあります。
長期的なマネープランの考え方、保険の入り方、ローンの組み方、資産運用の方法、などいろいろなことが書かれています。このようなタイプの本は一度読んでおいて損はないと思います。
日本では金融教育(つまり、ファイナンシャルリテラシーを向上させること)が学校でも、家庭でもほとんど行われておらず、長期的な観点でファイナンシャルプランを考えている人はとても少ないように思います。
日本人のファイナンシャルリテラシーがもっと高かったら、消費者金融という業態はここまで発達しなかったのではないかと思います。ぼくとしては、ものすごく短期ならともかく、ある程度の長期で20%とかの金利でお金を借りるというのは、感覚的に理解しがたいものがあります。
質問なのですが、子供がいた場合、
多額の財産を残すことは、その子供たちにとって、
有益なことだと思われますか?
多額というのがどのくらいを想定されているのかわかりませんが、ぼくの意見としてはあまり残さないほうがよいのではないかと考えています。
お金のことで不自由な思いをさせたいとは思いませんが、あまりに自由な思いをさせてしまうと、社会に適応できない人間になってしまうかもしれないですからね。
もし多額の財産がおありなら、寄付という選択肢も考えてみられたらどうでしょう。世界中には今日、明日の食事にも困っている人たちがまだまだたくさんいるわけですから。