「パクることは、立派な戦略だ!」と冒頭に書いてあります。
いろいろと「パクる技術」について書いてありますが、読んでみて結構参考になりました。いろいろなビジネスモデルがあるんだなぁ、と。
パクる技術
斎藤 広達
印象的だったのは、アミノ酸飲料の市場です。パイオニア商品(斬新な商品ということでしょう)が発売されてヒットすると、すぐに似たような商品が次々と販売されていくわけです。そして、次々とまねっこで商品を投入するという戦略であったとしても、「最終的に生き残る保証はないが、すぐにパクり商品を投入することで、一定の売り上げと利益を稼げる市場構造なのである」そうです。
これを読んで、プライベートバンクにおける仕組債(デリバティブ商品など)も同じような市場構造だと思いました。どこか一社が斬新なプロダクトを投入すると、次々と競合他社が同じ商品(この場合、類似商品というよりも同じ商品です)を出していくわけです。そして、他社のまねっこのみだったとしても、一定の売り上げと利益を稼ぐことができると思われます。金融商品の場合、特許とか、ライセンスとか、その手のものを取得するっていう話はほとんど聞いたことないです。
他にも、”高級”の本質にこだわったレクサスの話や、無形資産づくりを強化しているスルガ銀行の話など、けっこう参考になる話が載っていました。いろいろな業界の「パクる技術」を概観するのにはよい本だと思います。
何をパクってみようかな?
私はもともとデザイナー志望だったこともあり、
パクリが大嫌いでした。
オリジナルの物を作れないのは無能の証だと。
しかし最近考え方が変わりました。
オリジナルにこだわるのも大切だけれど。
賢く効率的に生きるべきだと。
パクる事でさらに自分の視野が広がって、結果的に
オリジナルないいものが出来るかも知れませんしね。
投資手法にも、投資の仕方をパクって利益を稼ぐ方法
があるみたいですね。
コメントありがとうございます。
「パクリ」というと確かにネガティブなイメージがありますが、本当にクリエイティブなことができる人たちはごくわずかな気がします。
あつしさんのおっしゃるように、パクることで視野が広がって、成長していくことでそのうちオリジナルなものに到達できるのかもしれません。
昔、国語の教科書で、「学ぶ」という言葉の語源は「まねる」である、というようなことを勉強した覚えがあります。