MBAプログラムの中身について

MBAプログラムを選ぶ場合、何大学か、というよりも、各スクールがどのようなプログラムを提供しているか、ということが重要であると思います。例えば英文学を修士課程として勉強する場合、指導教官が誰かということは重要でしょうが、あとは個人ワークが中心であり、大学ごとの違いにそれほど大きな違いはないと思われます。
一方、MBAの場合、MBAプログラムと一言で言ってもその中身は「似て非なるもの」だと思います。アカデミック色が強いものもあればプラクティカルなものもありますし、ケーススタディを中心に個人ワークに重きを置くところもあれば、プロジェクトをベースとしたチームワーク主体のところもあります。また会社派遣の場合は関係ありませんが、就職活動に強いスクール、弱いスクールなどかなり差があるようです。
以下にぼくが出願しました3校のFull-time MBAプログラムについて簡単に比較してみたいと思います。
MBAプログラムの比較 (Manchester, Cambridge, Lancaster)
まず期間ですが、Summer School を除くと、マンチェスターのみ18ヶ月(+4週間)であり、ケンブリッジ、ランカスター は1年です。マンチェスターのみ途中インターンシップを含むような形でプログラムが構成されています(インターンシップに参加しない場合は選択科目などを受講)。また、マンチェスター のIntroductory module は、経済、ファイナンス、会計、統計などの(さすがにコレくらいは知らないとまずいよね?!と思われる)基礎を勉強する期間だそうです。
プログラムの本編ですが、大まかに言うと、どのスクールも初めに会計、ファイナンス、ストラテジー、オペレーション等といったマネジメントの基礎知識を最初に学び、その後、選択科目や大規模なプロジェクトという形になっています。
マンチェスター(International Business Project) や ランカスター(the Summer Project) では3ヶ月程度のコンサルティングプロジェクトがあるのに対して、ケンブリッジ では、それが1ヶ月程度(Major Consulting Project)になっており、その分最後に Individual Project という修士論文のようなものを書く Project があります。マンチェスターでは2年目の夏学期にPersonal ProjectもしくはDissertationを取ることによって、ランカスターではthe Summer Projectの後に(おそらく)必修で、修士論文を書くことができます。
また、ぼくの興味としては ケンブリッジ の魅力の一つとして”Hedge Fund”という選択科目がありましたが、マンチェスター や ランカスター には同じような選択科目はありません。また、マンチェスター の場合、Exchange Programme (3ヶ月程度の交換留学:他のビジネススクールに行って選択科目を履修する) が学期中にオプションとしてありますが、ランカスター の場合は、プログラム終了後に3ヶ月程度延長する形で用意されており、またケンブリッジ の場合はそもそもExchange Programme はないと思われます(要確認)。しかし、ケンブリッジ の場合はサンドイッチプログラムというのがあり、半年間MBAプログラムで学んだ後、1年間英国内の企業で勤務し、その後またMBAプログラムに戻ってくる、というものがあるようです。
ぼくの観点で選択した3校について見ただけでもこれだけ違うわけですから、すでに述べた米国MBAと英国MBAの違いなども考慮すれば各プログラムの違いが非常に大きいことをご理解頂けると思います。

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