現役・三井不動産グループ社員が書いた! 「ダメマンション」を買ってはいけない
藤沢 侑
マイホームとしてのマンション購入(特に新築)を考えている方は、一読された方がいい本でしょう。新築マンション販売営業の裏事情がかなり詳しく書かれています。
「一生で一番大きな買い物をするのだから営業マンがすべていろいろやってくれるのは当然だ」と考えている方も多いです。気持ちはわかりますが無理な話なのです。P.42
購入する方からしたら人生で一番大きな買い物ではありますが、営業マンからしたらたくさんいるお客さんのうちの一人にしか過ぎないので、残念なことではありますが、親身になって考えてくれるわけではないという話です。投資と同じで、結局は自己責任ということですね。
あとから自力で変えられないことにこだわり、変えられることにはこだわらないが幸せな人生への切符を手に入れる近道なのです。 P.88
これは確かに重要なポイントだと思いました。マンションの部屋の中は自分たちでいじることができても、まわりの環境とかはどうしようもないですからね。部屋の内部は、時間をかければ、ある程度は自分たちの好きなように作りこんでいくことができますから。
「知りたい場所+洪水ハザードマップ」で検索すればすぐたどり着けると思います。よかったら自分が現在住んでいる所がどうなのかぜひ見てみてください。 P.113
ということで、「洪水ハザードマップ公表一覧」というページを見つけました。現在お住まいになっているところを確認してみるとおもしろいかもしれません。
http://www.river.or.jp/hazard/link/search.html
(6月23日追記)
関連サイトを見つけましたので、リンクを追加しておきます。
ハザードマップで避難経路確認
国土交通省 ハザードマップポータルサイト
あなたにとって一番いい間取りだから勧めているとは限らないのです。
間違いないのは不動産会社にとって一番買ってほしい間取りを勧めているということなのです。P.127
これが営業マンの本音なんでしょうね。もちろんお客様の希望を完全に外れることはないでしょうが、それでも裏にはさまざまな事情があるのでしょう。
あまり慎重になりすぎてしまうといつまで経っても買えなくなってしまうかもしれませんが、そうは言ってもほとんどの人にとって人生で最大の買い物でしょうから、それなりに慎重にはなるべきでしょう。勢いで買ってしまって、後悔するなんてことのないようにしたいものです。
本を読んだり、すでに購入した人の話を聞いたり、いろいろ事前に調査したかどうかで、けっこう選択が変わってくるのではないかと思います。
ちなみに、以前紹介した ↓ こちらの本もオススメです。
マイホームは「貸せる物件」を買いなさい!―後悔しないマンション・一戸建ての選び方・買い方・考え方
最近は、新築で、まだ建設が始まってない段階でマンション購入すると間取りとか、壁の位置とか、フローリングの床板の色とか、ドアの色とか、壁紙とか、選べる範囲は決まってますが、ある程度カスタマイズできます。早期契約者の特典ってところでしょう。できないところもありますが。
建設終わってから購入するのと価格は同じことが多いので、それだったら、早期でかっちゃったほうがいいです。
自分でリフォームするとしたら、
数百万は、かかりますからね。最初から好みにできるのはよいとおもいます。
あと、営業マンですけど、
「一生に一度の大きな買い物なので、」
というフレーズは、弱い人が多いですからね。
一生に一度のものを妥協しないで購入!
ですからね。
どうしても自分の家が欲しいなら、
土地を買って、家を建てればよいと思いますね。
家を建てるときも、
建築家の人と知り合うことで、
大手に頼むより半額にはなるとおもいます。
どのくらいカスタマイズできるのかわかりませんが、
> 建設終わってから購入するのと価格は同じ
であるならば、それでもかなり新築プレミアムを払っていることになると思います。
以前、以下のエントリにちょこっと書きましたが、
http://www.104ka.com/2008/01/post_514.html
価格差を考慮に入れた上で、どうしても新築かどうかはじっくり考えた方がいいと思います。
> 「一生に一度の大きな買い物なので、」
これを聞くと、なんか弱いですよね。結婚の時もよく聞いたフレーズです。でも、本当は人生のあらゆる瞬間が一生に一度の経験なんですよね。
自分で家を建てるというのは、たしかによい方法だと思います。時間はかかるかもしれませんが、工夫次第でそれなりにコストは削減できるでしょうし、それこそカスタマイズは自由自在でしょうから。