最近は自分で賃貸物件を探しているので、礼金や敷金などが気になるわけですが、たまたまAll Aboutでおもしろい記事を見つけたのでご紹介しておきます。国土交通省がアンケート調査を行ったそうで、全国の礼金、敷金の比較が出ています。
全国の礼金・敷金、平均相場は?
東京だと、礼2敷2が最大で、最近では礼0敷0なんて物件もちらほらあったりするようですが、たいていの物件はこれらの間に入っていると思います(住宅金融公庫融資物件の場合は、礼金が取れないので、礼0敷3なんてパターンが多かったりもしますが)。
ところが、上の調査結果によると、兵庫県では平均で礼金を3.2ヶ月分払っているとか。東京の平均1.4ヶ月分と比べると2倍以上です。兵庫県の大家さんがうらやましい、とも思いますが、その分家賃が低めにおさえられてしまっているかも知れないので、そのあたりはなんとも言えませんね(礼金を受け取っている割合を見ると8%なので、実際には礼金0の物件が多いのでしょう)。ただ、アップフロントでもらえるのであれば、短期での退去には強くなりますね。
さて、話変わって、以前クラスメイトの韓国人に聞いたところによると、韓国では家賃はゼロだとか。そのかわり、高額の保証金のようなものを入居時に支払い、退去時には全額返金してもらうとか。そして、大家さんは入居期間中にその保証金を運用して利益を生み出すそうです。
同じく、All Aboutの記事に載っていたのでご興味のある方はご覧下さい。
世界の賃貸事情を教えて!~その1 おとなり・韓国の賃貸事情
それから、まったく話変わりますが、24日に公示価格が発表されました。公示価格は1月1日時点の価格なので、直近の不動産バブル崩壊を十分織り込んではいないようです。今後はますます不動産の二極化が進むのでしょうか。
以下のような記事がありました。
マンション値崩れ再び? 郊外では20~25%引きの例も
03/24 20:22
24日発表された公示地価で、大都市圏住宅地の地価上昇が顕著に示された。地価と建築資材の高騰で、新築マンションも5年連続平均価格が上昇を続けた。だが最近、郊外を中心に、当初の販売価格を値下げして売り出す事例が出ている。背景には、初めてマンションを買う団塊ジュニア世代が、価格高騰についていけなくなったためとされる。値下げはまだ財務体力のある業者にとどまるが、年内には本格的な在庫調整が始まるとの見方もある。マンションの“値崩れ”が、再び起きるかもしれない。
新日鉄都市開発と東京建物が、昨年7月から販売している「ココロコス東京久米川」(406戸)。西武新宿線久米川駅から徒歩10分の立地で、3LDKと4LDKの2タイプの部屋がある分譲マンションだ。この物件で今年1月、大胆な価格改定が実施された。
例えば、3158万円の3LDKが2350万円に下げられるなど、全戸で20~25%程度の一斉値引きだ。同マンション2街区のうち1街区が今月竣工(しゆんこう)する予定で、「販売スピードを速めるのが目的」(担当者)。値下げ前は半年で約100戸売れていたが、値下げ後は2カ月で同数が売れ、販売のスピードは3倍に跳ね上がったという。
この種の“売り急ぎ”傾向が、「郊外のマンションを中心に増えている」と分析するのは不動産経済研究所(東京都新宿区)だ。マンション価格の高騰と実需の乖離(かいり)が背景にある。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/economy/132299/
ここで注目して頂きたいのは以下の1文です。
例えば、3158万円の3LDKが2350万円に下げられるなど、全戸で20~25%程度の一斉値引きだ。
以前も新築マンションのプレミアムについて書きましたが、3158万円の物件を2350万円に下げてまで売ろうとしているということは、この程度は業者の利ザヤとしてもともとのせられていたのだと思います。
でも、逆に言えば、新築マンションを購入しようとしている方にとってはこれからがチャンスかもしれません。買い手市場です。まだ下がっていない物件であっても、強気で交渉すればかなり割り引いてもらえるかもしれません。
不動産投資に対する融資はかなり基準が厳しくなっているようですが、住宅ローンの方はどうなんでしょうかね。住宅ローンであれば、比較的借りやすいのではないかと思います。金利も相変わらず低いですし。
ひとりごとでした。