IBプロジェクトの最終プレゼンをいよいよ来週に迎えるわけですが、その前に現在のぼくらの考えをクライアントに伝えておこうということで、電話ミーティングを行いました。
現在のぼくらの考えを伝えたところ、「もっと明確な1つのリコメンデーションが欲しい」と言われてしまいました。どうしましょう?
というのも、現在取り組んでいるプロジェクトは、例えて言うなら「携帯電話の料金プランを構築する」ようなものなのです(実際には製薬業界のプロジェクトです)。つまり、どういうことかというと、どういった携帯電話の料金プランを設定できるか(基本料金プランがいくつあって、オプションがいくつあって、これらの各オプションはどのような人々を対象に設定されるか、など)は、議論できても、具体的に誰がお客さんか分からない限り、どの組み合わせが最適か?といったことは具体的には言えないと考えています。
ビジネスユーザー、パーソナルユーザーでも異なるでしょうし、さらにどのような使い方(例えば会話中心、データ通信中心など)をするかは、人によって異なるでしょう。具体的な相手が分からない限り、唯一の明確なリコメンデーションはできないと考えています。
一方で、中長期の料金プランに関するストラテジーを提案することはなんとか可能です。インタビューした結果、消費者の方々が現在どのような認識を持っていて、どのようなニーズが高まっていくであろう、といったことはある程度理解しているので、ある程度漠然とはしてしまいますが、ストラテジーといったレベルであれば、一つのリコメンデーションを提案することも可能かと考えています。
情報はすでに集めているので、後はどのようにアレンジしてプレゼンするかといったところなのですが、なかなか思うようにはいきません、、、
クライアントの期待をうまくマネージできてなかったということでしょうか。
残り1週間もありません。最後までがんばります。
ちなみに、卒業式は7月18日の予定です。マンチェスターか、せめてイギリスに用事があって来ていない限りは、なかなか卒業式のためだけにマンチェスターに戻ってくるのは難しそうです。
具体的に内容がわからないので、違ってるかもしれませんが、コメントしますね。
いっぱいプランを用意しておいて、
好きに選んでいいよ!
と言われてしまうと、どれを選んだらいいのか、混乱します。
たとえば、
初めて行った居酒屋でメニューが多すぎて
「大根サラダが食べたいな、」
と思ったときに
イタリアンドレッシングにしますか?
中華ドレッシングにしますか?
ごまドレッシングにしますか?
と、店員に質問されたら、とくに考えてなかったり
好きな味がなかったりすると
「え?どれにしようかな」
と悩みますね。
悩むということは、
注文しようという気持ちにマイナスな効果が働くわけです。
ただ、これが、イタリアンドレッシングしかなく、
客に選択させなかった場合、どうでしょう。
何事も無かったかのように、
イタリアンドレッシングのかかった大根サラダが来ます。
そこには、お客さんの感情の変化がありません。
と、的外れなコメントだったら申し訳ないので
まとめますと
ペルソナ/シナリオ法
というものがあります。
http://www.atmarkit.co.jp/fbiz/cbuild/study/usability/00/00.html
勝手な人物像を作り上げます。
名前、年齢、性別、職業、家族構成、収入、趣味、特技、シナリオ(動機)などなどを定義し、一人の人物を作ります。
そして、その架空の人物に合ったプランを作ります。
で、「ひとつのリコメンデーション」
ということであれば、
こういう方向けに用意した、○○プラン
というものがほしい、
ということだと思いますが、
いかがでしょうか。
プランの内容で伝えるのではなく、
その人物像で伝える。
相手が理解してくれるのは、
人物像。60歳という年齢ひとつにおいても、
聞いただけで、勝手に60歳の人物像を想像できるでしょう。
それが、たとえば、携帯電話のタイプMプランは、
14円(税込14.7円)
【25円(税込26.25円)】
と言われても、まったくぴんときませんね。
そのようなところじゃないかなぁとおもいますが
いかがでしょう。
ペルソナ/シナリオ法というのがあるんですか、知りませんでした。ご紹介ありがとうございます。
確かに、あれもあるし、これもあるから、好きなの選んでというと、迷ってしまいますね。
ぼくらの場合、クライアント企業のある事業におけるビジネスモデルというか、タクティクスというか、そういったものを提案しようとしています。
ところが、外部環境の変化、特に今後の規制がかなり重要になってくるところなので、クライアントのリスク選好度だったり、企業戦略だったり、にも依存して決まってくるのかなぁ、と考えています。
具体的な例をもとに、シナリオで説明するというのは、よりイメージできて有効かもしれませんね。ちょっと考えてみます。
ありがとうございました。
難しそうですね。
商品開発なら人物像作るとわかりやすいのですが、
ビジネスモデルですか。
がんばってくださいね。
東京に帰ってきたら、いろいろと話を聞かせてください。
では。
製薬業界なので、商品のユーザーはかなり限定的なんですよね。
東京でお会いできるのを楽しみにしております。