同じく本日の日経新聞の「大機小機」というコラムに「投資教育より貯蓄教育」というタイトルの記事がありました。
ぼくなりに簡単にまとめると、「もう年金制度に頼ることはできそうにない。だから、国民一人ひとりがきちんと貯蓄をして、老後の自分の生活は自ら守ろう」といった感じでしょうか。
同感です。
最近、貯蓄から投資へ、間接金融から直接金融の時代へ、という流れが加速しているように思われます。それはそれでよい方向だとは思うのですが、どこか違う、と感じるわけです。
なぜかと言うと、新聞などを読んでいて、「銀行に預金していてもわずかな金利しかつかないから、思い切って投資信託を購入することにしました」とおっしゃっている60歳を超える年配の方がいたり、デイトレーディングにハマッているサラリーマン、学生、主婦、がいたりするのです。そういうことではないですよね?
そのうちこのWebでも書いていくつもりですが、資産運用の基本にもどれば、60歳を超えた年配の方はリスク資産(株式、投資信託など)にあえて積極的に投資していくべきではなく、安定的に運用していくべきでしょうし、デイトレーディングというのは「投資」というよりも「投機」に近いのではないでしょうか。別の言葉で言えば「投資」というよりも、「ギャンブル」としか考えていないのではないでしょうか。
ウォーレン・バフェットやピーター・リンチのような偉大な投資家の基本的なスタンスは、長期投資です。1日に何度も売買を繰り返すようなものではありません。
「株式投資」と一言で言っても、その人のスタンスによって、「投資」になったり、「ギャンブル」になったりすると思います。投資、もっといえば、資産運用の基本的な考えをまずきっちりと身に付けた上で、リスクリターンを考えてから、投資商品、投資スタンスを選ぶべきではないでしょうか。
私も短期売買が嫌いです。
どうせ株を買うなら長期的に安心して保有して
いられる銘柄がいいと考えています。
しかし、株をいったん保有してしまうと、毎日株価が
気になってしまいますね。
上がった下がったと、どうしても一喜一憂してしまいます。
長期的に保有しようと決めていたのに、いつの間にか
目線が短期になっているんです。
株価に大きな変動があると、その時点で自分に問答します。
自分は現時点でどう判断しているのか。
もしこのまま下続けると自分が思っていて、その考えを肯定するなら、
今すぐ売るべき。
今が底と自分が思っていて、その考えを肯定するのなら、買い増すべき。
そんなことを考えていたら、長期保有しようと考えて
いた株をあっさり売ってしまいました。
そしたら、その株価はここ3ヶ月間の底でした。
気持ちは長期投資をしたい。しかし正確が短気でした。
いくら長期投資しようと考えていてもどうしても目先
の株価に目を奪われてしまうのは、やはり企業に対する基礎知識のなさの
現われなのでしょうね。
株式投資のタイミングというのは非常に難しいですよね。
銘柄選択同様、非常に重要なのがタイミングです。昨年のマーケット環境であれば、極端な話、何を買っていてもたいていの場合はキャピタルゲインを得られていたと思います。
しかし、バブル崩壊直後くらいに投資をしていたとしたら、逆に何を買っていたとしても損していたのではないでしょうか。
ぼくはタイミングのリスクを避けるために、銘柄のみを選んで、「るいとう」で購入していました。いわゆるドルコスト平均法と呼ばれる投資手法です。
大きなリスクを取るのはあまり好きではないもので。