道をひらく 続 (2)
松下 幸之助
「道をひらく」の続編を読んでみました。
そんななかでも大事なことは、ことしは去年のままであってはならないということ、きょうは昨日のままであってはならないということ、そして明日はきょうのままであってはならないということである。 P.13
毎日が同じことのくりかえしのように思えることがある。しかし、きのうよりはきょうの方が、それだけの体験を深め、それだけ賢くなっているのである。人生には、日とともに高まりはあっても、くりかえしはない。 P.49
毎日少しでもよいから成長していきたいものです。
りくつを言って、べんかいを言って、人をそしって、自己を主張して、わめきにわめいているそんなとき、フト心のスミでささやく声がある。自分もやっぱり悪かった、すまなかった―と。
あやまりたいのである。あやまってしまいたいのである。けれどもあやまれない。だからまたわめく。わめきながら、また心の声がささやく。あやまりなさい、素直にあやまりなさい、そうしたら、どんなに心が軽くなることか。 P.112
こういうことって、ありますよね。気をつけなければ。
チャンスをつかめと言っても、ふつうの程度の努力をしていただけでは、チャンスをチャンスとして見きわめきられない。やはり熱心であること。熱心な上に熱心であること。その熱心さがチャンスを見分ける眼を養っていくのである。 P.118
チャンスがない、ないと言う前に、目の前にあるチャンスを見分ける能力を身に付けることが大切なんですね。
何か不測の事が起こると、これはえらいことだと思うけれど、事が起こるには起こるだけの原因があるわけで、原因なしに何事も起こるはずがない。それが突如として起こったみたいに思うのは、その原因に気づかぬままに時をすごしたというにすぎないので、今さらあわてふためくこともないといえよう。 P.158
普段から気をつけて、小さいうちに芽を摘んでいくことが大切なんですね。これは健康についても言えるかもしれませんね。普段の生活習慣に気を配らないと、突然大きな病気にかかってしまったり、、、
日々の暮らしのなかで、お互いにあれも欲しい、これも欲しい、ああもしたい、こうもしたいと、さまざまののぞみが果てしもなくつづいて、それであれこれと心をふくらます。それはそれでよいけれど、それを単なるのぞみだけに終わらさないためには、やっぱり肝心なことは、まず勤勉に働くことである。まじめに働いて着実な収入を得ることである。働きはほどほどで、のぞみだけをふくらましていても、別に金のなる木があるわけでなし、天も地も誰もどうともしてくれない。 P.228
人間の弱さというか、うぬぼれというか、安易感というか、つづけて三度も調子よくいったなら、どうしても自己を過信する。自分は大したものだと思うようになる。そして世間を甘く見る。そこから、取り返しのつかない過失を生み出してしまうのである。
だから本当は、三度に一度は失敗した方がいいようである。他人から見て、たとえそれが失敗だと思われなくても、自分で自分を省みて、やり方によってはもっとよい成果が上がったはずだったと考えたら、それはやはり一つの失敗である。失敗とみずから感じなくてはならないのである。 P.246
一歩立ち止まって、何か改善できたはずのことがなかったかどうか、できるだけ考えるクセをつけていきたいものです。
松下幸之助さんの著書ってものすごくたくさんあるんですね。読破できる日は来るのでしょうか、、、しかも、一度読めばそれでおしまい、といった類の本ではないですし。