日銀がイスラム金融委員会に参加

日銀がイスラム金融委員会に参加するそうです。

日銀、イスラム金融委員会に参加
 日銀は14日午前、イスラム金融の国際基準策定機関である「イスラム金融サービス委員会」(IFSB、本部クアラルンプール)からオブザーバーとしての参加が承認されたと発表した。日銀は、発展するイスラム金融についてイスラム圏の中央銀行や有力な民間金融機関などとの間で情報の収集・交換を進めることができると判断して、参加を申請していた。(14:01)

もとの記事はこちらから。
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20070914AT2C1400F14092007.html
日経BPの「成長著しいイスラム金融に乗り遅れるな」という記事によると、日本の金融機関はかなり出遅れているようですが、今後本格的に算入していく日系の金融機関は増えていくのでしょうか。
金融は国が違ってもたいていの場合同じ仕組みで動いているんだと思いますが、イスラム金融だけはかなり異なった特徴を持っているようです。簡単な説明を見つけましたので、ご参考まで。

イスラム金融とは、イスラム法に則った金融取引・サービスの総称のこと。イスラム教の聖典「コーラン」等の教えにもとづき、金利の受け払いや反道徳的な事業への投融資の禁止などの特徴がある。
原油価格の上昇等により、湾岸産油国の石油収入が増加し、資産運用ニーズが高まっていること、そして一方で、中東におけるインフラ・プロジェクトが増加し、資金調達ニーズも高まっていること等より、近年「イスラム金融」が注目されている。
イスラム金融の特徴
イスラム教の聖典「コーラン」等の教えにもとづき、以下のような特徴がある。

  • 「金利」の受け払いが禁止されていること
  • イスラム法に照らして反道徳的な事業(豚肉、アルコール、賭博、武器製造など)に対する投融資が禁止されていること
  • 不確実性のある物に関する契約等や投機的行為が禁止されていること
  • 投融資により発生する利益、損失については事前に合意された割合に応じて分担すること

イスラム金融に関する説明はこちらから。
http://www.nomura.co.jp/terms/vogue/islam.html
金融の場合、慣習が異なれば当然現地のやり方に合わせなければなりませんし、やはり法律的な面が非常に重要ですから、契約書等で文言が違ったりすると大問題になりかねないわけです。ということで、イスラム金融に参入するのであれば、イスラム金融の専門家が重要になってきます。
最も有名な特徴は、「「金利」の受け払いが禁止されていること」だと思います。日本であれば銀行に預けておけば、利息がもらえる。これは当たり前なわけで、アメリカに行っても、イギリスにっても、フランスに行ってもこれが当たり前なわけです。ところが、ぼくらにとってはこの当たり前とも思われる行為が、当たり前ではない地域が世の中にはあるようです。
留学して、様々な国から来たクラスメイトと過ごして感じたのはまさにこれで、日本では当たり前だと思っていたことが、彼らにとっては全く当たり前ではなかったりすることが多々ありました。そのような時、まず大切なのは、どちらがよいとか悪いとかいう話ではなく、お互いの違いをきちんと認識し、それを認識した上でどのように対処していくか向き合って話していくことだと思います。
そういう意味では留学前と比べて確実に視野が広げることができたのかなぁ、と思います。グローバル化、グローバル化と言われていますが、こういった違いまで統一されるようなことはおそらくないんでしょうね。
ちなみに、金利の受け払いは禁止されているものの、実質的には金利の受け払いに相当する受け渡しをしている、とどこかで聞いたことがあります。奥が深そうですね。

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