問題解決の考え方を中高生にもわかるように解説している本です。ロジカルシンキング、クリティカルシンキングといった考え方を理解したり、「目標を設定してそれを以下にして達成していくか」という方法を学ぶためのわかりやすい入門書といったイメージでしょうか。
世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく
渡辺 健介
問題解決能力があれば、自分で主体的に考え、決断し、行動することができます。(P.10)
「この自分で主体的に考える」ってことができるとできないとでは大違いな気がします。とても大切なことですよね。
情報を集め、分析をするのは、あくまでよりよい判断をするためです。何が何でも分析を完璧にする、ということではありません。ときどき分析することそのものにハマってしまい、目的を失ってしまう人もいます。(P.45)
問題解決能力は、一度本を読んだだけで身につくものではありません。「理解できること」と「使いこなせること」の間には多大なギャップがあります。実際にさまざまな問題に遭遇し、あきらめずに何度も解いてみることで、徐々に身についていくのです。(P.114)
本を読んだら、それを少しずつ実践して使いこなせるようになることが大事だとはわかっていてもなかなか難しいですよね。
何事も始めるときはやさしいものから少しずつ、というのが重要だと思います。そういった意味では、大人もこのような本でしっかり勉強して問題解決能力を身につけ、または向上させていければ、人生変わってくるかもしれません。