先々学期にストラテジー(戦略)を勉強し、もう少し具体的な例等について突っ込んでみたかったので買ってみました。
戦略「脳」を鍛える
御立 尚資
「ポーターを読んだだけでは勝てる戦略はつくれない!」と帯に書いてあり、理論を勉強した後に読んだらいいかなぁ、と思ったのですが若干物足りなさを感じました(まあAmazonでカスタマーレビューとかを読んで買っているだけなので、想像していた内容と若干違っていたのですが)。
おそらく戦略を立案する際に考えるべきポイントのエッセンスを抽出してあるのだと思いますが、具体例がかなりシンプルです。個人的にはもう少し具体的な実例を元に、長期的な観点から戦略立案、実行、戦略変更、、、などの事例を勉強してみたかったですが、そのような目的には合わない本でした(立ち読みさえできていれば、買ってなかったのに、、、)。
もちろん例がシンプルであるため、とてもわかりやすく書かれています。また、コンサルタントの方であれば、これらは当たり前のように使えるようにならなければならない思考ツールなのだと思いますが、一般のビジネスマンの方であっても、このような思考法を知っておいて損することはないでしょう。
MBAでもそうですが、モデルやフレームワークといったようなものは、基本的なところでモレをなくす、という点においては非常に便利なツールだと思います。そういったものをベースに、いかに実践の状況に応じて考え、戦略を立案していくか、そこのところをもっと突っ込んで書いてあるとよかったなぁ、と思います(それがまさにコンサルタントの方の肝なのかもしれませんが)。