1. VCICの予行演習ということで、ビジネスプランを読んで概要をつかむ練習をしました。ここで言うビジネスプランというのは、アントレプレナーの人が投資家に対して出資を求める際に提出するものです。チームメンバーの一人が実際に以前起業した際に作成したビジネスプランを読みました。
まずサマリー(約3ページ)を読んで概要をまとめ(制限時間20分)、その後全て(今回は54ページ)に目を通し問題点などを確認するための質問を考える(制限時間1時間)、というものです。54ページといっても、後半は表やデータなどがあるため本文は40ページ弱です。ネイティブでもきついと言っている中、ノンネイティブのぼくにはとてもじゃないけどきちんとは読めません。当然ナナメ読みです。
コンペティションの本番では、4〜6つのビジネスプラン(おそらくいずれも30〜60ページ程度)が配られ、その中からベンチャーキャピタルとしてどのような投資行動を取るか、という形で各チームが競うことになります。
とりあえず予行演習してみて、少し感覚がわかりました。小さなことですが、質問をメモするときは必ず該当箇所のページを控えておくこと、などこまかな時間短縮のポイントなどにも気づきました。これからまだまだ準備は続きます。
2. ということで、アドバイスを頂きに、木曜日からブリストルに行ってきました。VCICチームのイギリス人の実家が近くにあるから前泊しようということで、二人で車で行ってきました。行きは3時間ほどかかりました。
そして昨日は、ビジネススクールの先生に紹介して頂いたICONという会社を訪問しました。この会社はどうやらテクノロジー関係を専門にしたコーポレートファイナンスのコンサルティングなどを行っている(漠然とした書き方ですが、ぼくもよくわかっていません)会社のようです。
ここで3時間弱ほどいろいろとお話を伺うことができました。ベンチャーキャピタルのファンドプロファイルから読み取れる理想的な投資対象や、バリュエーション、タームシートの各項目についてどのような項目が特に重要か、などかなり広範囲に渡って教えて頂きました。とても勉強になりました。
そして、帰り道。
車が壊れたかに思われました。ブリストルを出発して1時間程度で、「エンジンがおかしい」という警告ランプが点滅するようになり、このまま走り続けるのはよくないかも、ということで停車。エンジンの様子を見てみました。
素人二人が見たところでわかりません。ということで、AA(日本でいうJAF)に電話をかけて聞いてみることに。すると、30分以内にこちらに来てくれる、とのこと。話が大きくなってきました。
とりあえずAAの人が来てくれました。雨は降ってるし、まわりは何もないし、、、
結局、AAの人にもよくわからなかったらしく近くの修理工場までレッカーで引っ張っていってもらいました。修理工場で見てもらったところ、機能的には特に問題はなく、警告ランプのところだけが故障しているようで、問題ないにもかかわらず点灯するようになってしまっている、とか(これはこれで問題だと思いますが)。
ということで、その後は何事もなかったかのように帰ってきたのですが、渋滞に巻き込まれ、結局帰りは6時間半くらいかかってしまいました。結局丸一日がかりの旅になってしまいました。
3. それから、M&Aプロジェクトのネゴーシエーションの練習。M&Aプロジェクトでは、ターゲット企業を買収すると想定して、ターゲット企業の経営陣(Faculty)と買収者(Associated British Foods)の経営陣(学生)のネゴーシエーションというステップが入っています。今回はその模擬ネゴーシエーションに向けた準備段階のネゴーシエーションの練習を行いました。事前にダイムラーとクライスラーの経営統合のケースを渡され、ダイムラー側とクライスラー側に分かれていろいろネゴーシエーションをしてみるというものです。
そして、その練習の当日のファイナンシャルタイムズに次のような記事が載っていました。
Daimler opens door to disposal of Chrysler
By FT Reporters
Published: February 15 2007 02:00 | Last updated: February 15 2007 02:00
DaimlerChrysler has opened the door to a total or partial sale of its Detroit-based Chrysler unit, acknowledging the shortcomings of one of the most ambitious transatlantic business mergers.
http://www.ft.com/cms/s/a2aeb7b0-bc98-11db-9cbc-0000779e2340.html
これが現実の世界です。M&Aで成功する確率は失敗する確率よりも低いとか(もちろん成功の定義によるかも知れませんが)。このプロジェクトでは、他にもターゲット企業選定の期間に、同業他社で気づくと買収が行われていたり(Premier Foods が RHMを買収、Arla Foods が親会社により完全子会社化、など)、ケースと違って現実の世界のリアルタイムのイベントを考慮しながら進めていくという点ではけっこう面白いと思います。
最後に、話が変わりますが、明日はチャイニーズのニューイヤー(コリアンもだと思います)みたいですね。今日はアジア人中心のパーティーがあったのですが、今回は欠席してしまいました。ちょっとやるべきことがたまりつつある状況なので。