心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣 | |
長谷部誠
幻冬舎 2011-03-17 |
本の内容
プロサッカー選手初の自己啓発書。誰もが実践できるメンタル術!心は鍛えるものではなく、整えるもの。いかなる時も安定した心を備えることが、常に力と結果を出せる秘訣だ。
目次
第1章 心を整える。
第2章 吸収する。
第3章 絆を深める。
第4章 信頼を得る。
第5章 脳に刻む。
第6章 時間を支配する。
第7章 想像する。
第8章 脱皮する。
第9章 誠を意識する。
最終章 激闘のアジアカップで学んだこと。
著者情報
長谷部 誠
1984年1月18日、静岡県出身。3歳のときにサッカーを始め、青島東小のスポーツ少年団、青島中サッカー部を経て藤枝東高校入学。2001年の全国総体準優勝。’02年浦和レッズ加入。’08年ヴォルフスブルクへ移籍。’10年南アフリカ・ワールドカップではゲームキャプテンとして、4試合すべてに先発出場しベスト16進出。11年AFCアジアカップではキャプテンとして、優勝に貢献した。ポジションはMF
※本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1106014069/subno/1
日本代表、長谷部選手の初の著作です。一流のプロフェッショナルとして活躍している長谷部選手はやっぱりスゴイですね。
自分の言葉でまっすぐ誠実に書かれている本だと思います。
焦らず我慢して継続すれば、いつか「組織の成功」と「自分の成功」が一致する。それを目指しているのであれば、組織のために自分のプレーを変えることは自分を殺すことではなくなる。
僕は就職したことがないので、自分の立場をビジネスマンの人たちに簡単には置き換えられないけれど、会社でも組織のベクトルと個人のベクトルを一致させられれば、どんな仕事でも自分を生かすことができるのではないか。チームの穴や業界の穴を分析し、誰よりも早くその穴を埋めていく。そうすれば、誰もが気づいてくれるわけじゃないけれど、必ず見てくれる人はいる。(P.97)
こんな組織のパフォーマンスはきっと高いのではないかと思います。
「組織のベクトルと個人のベクトルを一致させられれば」とありますが、会社の場合、組織のベクトルと個人のベクトルが一致するような仕組みをうまく作っていくことが経営の仕事の一つなのではないかと思います。そして、組織のベクトルと個人のベクトルが一致している従業員の割合が高い会社ほど、従業員の満足度は高いのではないかと思います。従業員数が多くなればなるほど、従業員が多様化すればするほど、このベクトルをあわせるという行為は難しくなるのだと思います。
京セラ創業者の稲盛和夫さんが、こう言っているのを本で読んだことがある。
「判断に迷ったときは、人として正しいかどうかを考えるようにしている」
チームのために進言することは、「人として正しい」ことだと僕は思う。だから進言するかで迷ったときは、「自己保身のために言わないことの方こそ、正しくない行動のはずだ」と考える。(P.113)
専門知識もさることながら、こういった基本的根本的な行動規範だったり、価値観だったりを、すべてのメンバーが共有し、きちんと同じレベルで理解しておくことが組織としての強さに直結してくるのではないかと思います。
著者の印税は全額、ユニセフを通じて「東日本大震災」支援のために寄付させていただきます。
どこまでもかっこいいですね。とのことですので、購入される場合は新本を買いましょう。
この本を読んで、もっと心を整えることを学ばねば、と思いました。
Tweet
ぜひ、あなたの一票をお願いします!(blogram 参加中です!)