最近やたらと格差社会とかが流行っていますが、とりあえず一冊読んでみました。著者が集めた詳細なデータをもとにいろいろな角度から社会の変化を分析しています。
下流社会 新たな階層集団の出現
三浦 展
「上流」「中流」「下流」という分け方がいいかどうかは別として、社会の構造が変わっている場合、人口減少時代を迎えている現代において、以前と同じ事をやっていたのでは企業は生き残っていけない、ということがよくわかりました。
きっちりマーケティングして、その時代のニーズに応じた形で提供していかないといけないんですね(こう書くと当たり前のような気がしてしまいますが、これがなかなか難しいのかもしれません)。
ジニ係数のデータとかを見ると、日本も欧米を追っている気がしますが、なんか突然騒ぎ出したという気がするのはぼくだけでしょうか。一言で格差とか言ってもいろいろな見方があるようですね。所得の面に注目したもの、この「下流社会」で言っている人生への意欲の高低に注目したもの、など。
かなり無責任な言い方かもしれませんが、個人的にはやはり教育が重要なんだと思います。
この本とは直接関係ないのですが、この本で引用されている言葉で印象的なものがあったので、ここに転記しておきます。ドラゴン桜に登場する弁護士 桜木建二のセリフだそうです。
社会のルールってやつはすべて頭のいいやつが作っている。そのルールは頭のいいやつに都合のいいように作られているんだ。逆に都合の悪いところはわからないように隠してある。つまりお前らみたいに頭使わずに面倒くさがってると、、、一生だまされて高い金払わされるんだ。だまされたくなかったら、損して負けたくなかったら、お前ら、勉強しろ
税制とかを考えてしまうと、給与所得が主な収入というサラリーマンをやっていては、高い金を払わされているのではないか、と非常に強く感じます。
古い記事に対するコメントで恐縮ですが、同意です。最後の一言は特に。
学校でするような型にはまった勉強ではなく、社会で生きていくための勉強はずっと続けていかないといけないんでしょうね。
bloombergの今日の一言
私は自分自身の教育を学校に邪魔させたことは無い
マーク・トウェイン
bloombergの今日の一言、懐かしいですねぇ。
なかなかいい言葉ですね。
ぼくも自分自身の教育をがんばります。