詳細
業者の言いなりになっていると、あなたの「儲け」は半減する。
高利回り大家さんだけが実践している、誰でもできる「減築投資術」のすべて。
職人さん、工務店がこっそり教える見積価格のからくり。
序章 建築価格が高い分、儲けは減る!―コスト削減できないために、大家さんはこれだけの利益を捨てている!
第1章 なぜ、あなたは建築費を判断できないのか?―あなただけではない、業者も銀行も税務署も建築価格が判断できない3つの理由
第2章 建築価格が下がらない本当の理由―賢い人ほど陥ってしまうコスト削減の3つの落とし穴
第3章 建築費を20%削減するために必要な条件―今のままでは、コスト削減分は消費者にツケが回ってくるだけ!?
第4章 減築投資法・新築編―新築物件で驚異的利回りを上げるためのコスト削減5つのステップ
第5章 減築投資法・修繕・リフォーム編―修繕・リフォームで驚異的利回りを上げるコスト削減の方法
第6章 職人さんがこっそり教える!「見積価格のからくり」―内装業者・塗装屋・建材屋の社長が明かす「価格設定の秘密」
第7章 驚異的に建築費を下げたカリスマ大家さんから学ぶ!―値引き交渉にも限界はある!肝心なのは手抜き削減に騙されないこと
著者紹介
中村一晴[ナカムラカズハル]
不動産再生ディレクター。株式会社インベスターバンク代表取締役。宅地建物取引主任者。これまで賃貸管理業、不動産再生事業、建築事業、投資事業として幅広く携わってきた経験を活かし自身も不動産投資を7年前からスタート。大家さん対象の中古物件、新築物件の購入コンサルティングでは30億円以上の実績をもち、最近では不動産業者を対象にした在庫物件の再生コンサルティングも脅威の実績を上げるなど、多方面で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4827204772.html
不動産は工夫しだいでゼッタイ儲かる!を書かれた中村一晴さんが、新築、リフォーム、修繕といった側面にフォーカスして書かれた本です。
現在、原状回復工事(+一部リフォーム)をしているぼくにとってはかなり参考になりました。やはり実際に経験しながら、その時に必要な知識を吸収していくと、かなり勉強の効率としては高い気がします(逆に、いつかどこかで必要になるかもしれないから、なんてスタンスで勉強すると、いつまで経っても身にならない気がします)。
世の中には「分からない、知らない」だけで損をしてしまうことがたくさんあります。でも「知らない、分からない」ことのほとんどは本という道具で解決してしまう。 (P.205)
社会に出てしまうと、「だって誰も教えてくれなかったし、、、」なんて言ってみたところで、結局一番損してしまうのは自分かもしれません。自分を守るためには、やはりいろいろと勉強する必要があるかと思います。特に、マイホーム、生命保険などの誰もが一度は購入を検討しそうで、かつ非常に高額なものについては、きちんと勉強しておく必要があるかと思います(大学まで出たところで学校で習うわけでもありませんし、、、)。
もっとも手軽に始められて、かなり解決してくれるのが読書のようです。
私たちが本章で学ぶべきことは、「こんなに儲かっているなら、もっと下げてやろう」ということではなく、自分で作業をした場合の経費と、それに必要な時間を見比べて、どちらがいいのかを知ることです。また、実際の価格を知ることで無駄な経費を抑えることもできるでしょう。 (P.168)
何かを達成するためには、自分でやるか、他人にお願いしてやってもらうか、のどちらかになるわけで、その場合に自分でやったらこれくらい、他人にお願いしたらこのくらい、といったコスト(時間とお金)を認識しておくことは非常に重要だと思います。コスト感覚を鋭くする、ということでしょうか。
この章では建築費を20%削減するために必要な条件として、基本的なことをベースにお伝えしてきました。
ここまでの内容をまとめておきます。
- 一方的な値引き要求は質の低下になるのでやめる
- 材料費、人件費を下げることに専念する
- 設計と施工を区分けする
- 施工と流通を区分けする
- コストを下げる設計6つのルールを意識する
- 専門家に上手に任せてお互いの時間をカット
- 契約前には未確定事項をゼロにする
- 時期を変えることで、建築会社の利益を下げる
(P.103)
コスト構造を冷静に分析して、相手に必要以上に負担がかかるような値下げ要求はせずに、どうやったら下げることができるか、頭を使って考えてやっていきましょう、といった内容でした。新築の場合には、具体的な手順も紹介されており、確かにここまでやれば、かなりコストは下がりそう、という気はしました。
後は上にも書きましたが、自分で手間をどれだけかけられるか、というバランスですね。
一方的にバリューを奪おうとするのではなく、お互いにWin-Winの関係になりつつ、実行できるのが理想です。
最近、発注した原状回復工事のクロス張替は少し高かったような気もしますが、、、まあいろいろ融通を聞いてもらってたりもしますし、、、