一棟ものと、区分所有の比較2回目は金額です。
今回も比較するにあたり、前提条件は以下の通りとします。
まず前提として、自己資金1000万円くらいで投資をする場合を想定しておきます。
一棟ものであればローンを借りて5000万円程度の物件(木造アパートか、かなり小型のマンションあたりでしょうか)、区分所有であればローンを借りてワンルーム3つ購入、といったイメージでしょうか。
今回の想定は、上記の通り、5000万円程度の一棟ものと、1000万円程度のワンルーム3つですので、金額という意味では一棟ものの方が大きいです。
この大きいという意味ですが、総額も5000万円と大きいですが、一取引あたりの金額も大きいです。ワンルームの方は総額が小さいのはともかくとして、一取引あたりの金額はワンルーム一つ分ですので、やはり一棟ものと比べると小さいです。
つまり、ワンルーム1つの取引で、もし何かの手違いだったり、勘違いで買ってしまったとしても、1000万円程度の金額に対するものとなりますが、一棟ものの場合5000万円ですので、その影響はかなり大きなものとなります。ただし、逆に言えば、超お宝物件を見つけ、いい買い物ができたのであれば、かなりの成功物件に化ける可能性もあるということです。
また、自分の資産が一棟ものだけの場合と、ワンルーム3つの場合を考えると、ある程度の現金が必要になった場合、資産の一部を売却して現金を手に入れることができるのはワンルームの場合です。一棟ものの場合は、基本的に一棟のかたまりで売買するので、一部だけを売却するということが難しくなります。また売却のみならず、例えば相続の場合なども、相続人が複数人いる場合、ワンルームであれば分けやすいですが、一棟ものの場合、分割するのが難しくなります。
ということで、今回は金額と言いながら、少し違った観点についても触れてしまいましたが、金額についてはどちらがよいとか悪いという話ではなく、そういう違いがある、ということを認識しておくことが重要なのではないかと思います。
ということで、今回は金額でした。