仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書) | |
佐々木 俊尚
光文社 2009-07-16 |
仕事するのにオフィスはいらない
ノマドワーキングのすすめ
佐々木俊尚/著
ノマドという言葉をご存じでしょうか?
日本語に直訳すれば、「遊牧民」。北アフリカの砂漠や中央アジアの草原で、羊や牛を追って生活している彼らが、ノマドです。
でもこの本で語るノマドは、遊牧民のことではありません。
遊牧民がラクダという砂漠で最強の乗り物を駆り、オアシスからオアシスへと移動しながら生活しているように、狭苦しいオフィスを出て、さまざまな場所を移動しながら働いている人たちです。
言ってみれば「オフィスのない会社」「働く場所を自由に選択する会社員」といったワークスタイルを実践している人たちのことです。
(「まえがき」より)
目次
はじめに
第1章 ノマドワーキングのすすめ
第2章 アテンションコントロール
第3章 情報コントロール
第4章 コラボレーション
第5章 クラウドを使いこなす
第6章 ノマドライフスタイルの時代へ
あとがき
さくいん
著者紹介
佐々木俊尚(ささきとしなお)
1961年、兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科を中退し、1988年毎日新聞社入社。警視庁捜査一課、遊軍などを担当し、殺人事件や海外テロ、コンピュータ犯罪などを取材する。1999年、アスキーに移籍。月刊アスキー編集部などを経て、2003年からフリージャーナリスト。IT関連の取材を精力的に続けている。著書に、『次世代ウェブ』(光文社新書)、『グーグル Google』『ネットvs.リアルの衝突』『ネット未来地図』『ブログ論壇の誕生』(以上、文春新書)、『3時間で「専門家」になる私の方法』『ひと月15万字書く私の方法』(以上、PHP研究所)などがある。
最近読んだ以下の2冊
クラウドHACKS! ―同期と共有でラクチン・ノマドワークスタイル
新時代のワークスタイル クラウド「超」活用術
がどちらかと言えばクラウドの使い方について具体的に書かれているのに対して、本書はノマドワーキングというものはどんなものなのか、そしてそれを実践するためにはクラウドツールがどのように使えるのか、といったより基本的な観点で書かれています。
出版されて2年ほど経っており、最新のツールを総花的に紹介しているといった類の本ではありませんが、大きな流れとしてのノマドワーキングは今後増えていくことでしょうし、そういった基本的な考え方を知るにはとても参考になる本だと思います。
普通の会社員はフリーランスのコンサルタントやライターと異なり、ノマドワーキングとは縁がないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、様々な情報を収集したり、知識やスキルを勉強したりといったいろいろな局面でノマドワーキング的なやり方というのは実践できると個人的には考えています。デスクワーク中心のサラリーマンだからといって、会社でデスクに座っているときだけが仕事中という時代でもないと思いますし。
そういった意味でも、この本は読んでみて損はないと思います。
これからの時代、やはりITリテラシーがあるかどうかで、くっきりと差が出てくるのではないかと思います。
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