英チェーン店が「チョコレート債」発行、利息は商品で

ロイターにおもしろい記事が載っていました。英国でチョコレートチェーン店を営んでいる会社が、クーポン部分をチョコレートの現物で支払う債券を発行するそうです。

英チェーン店が「チョコレート債」発行、利息は商品で
2010年 05月 25日 11:45 JST
[ロンドン 24日 ロイター] 英国でチョコレートのチェーン店を手掛ける「ホテル・ショコラ」が、「社債」ならぬ「チョコレート債」を発行する。利率は年6─7%台で、投資家は現金ではなく商品で利息を受け取れるという。
 チョコ債は、同社の宅配サービスを利用するクラブ会員10万人を対象にしたもので、同社は総額500万ポンド(約6億5000万円)を調達する計画。
 額面金額は2000ポンドと4000ポンドの2種類で、利率は1年物で6.72%、3年物で年7.29%。「債券保有者」は箱詰めのチョコレートで利息を受け取る。
 同社では「大手銀行から従来の方法で資金調達し、利息を払うより、チョコレート債を通じて顧客にチョコレートで還元する方がずっと良いと思う」と話している。

http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-15483420100525
仮に、2000ポンドの1年債を購入した場合、1年後に元本の2000ポンドとともに、134ポンド分のチョコレートが投資家に送られてくることになります(クーポンが年1回払いの場合)。
134ポンド分というと、1ポンド130円だとして、約17500円相当のチョコレートになります。どういうチョコレートなのかわかりませんが、かなりのボリュームであることは間違いないでしょう。
ちなみに、この134ポンド分というのをどのように計算するのかわかりませんが、このお店で売っている定価ベースで計算されるのであれば、発行体(お店)の立場で考えれば、実際の費用は商品の原価だけでしょうから、実質的な負担は134ポンドよりもずっと安くなるでしょう(この場合、このチョコレート分は、金利負担として経費計上できるのでしょうか。できるとは思いますが、どのくらい計上できるんですかね、、、)。
ちなみに、同じような債券は、いつもお世話になっているCFネッツさんですでに取り組まれています。
CF-1食道楽倶楽部
こちらはチョコレートではなく、お米で利息が払われます。こちらは発行体以外の、農家が実際のお米を提供すると言う意味では、スキームがちょっと違います。ただ、投資家からしてみたら、クーポンがお米で支払われる債券という意味では、同じような仕組みです。
世の中、いろいろな商品がありますね。

blogram投票ボタン
ぜひ、あなたの一票をお願いします!(blogram 参加中です!)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です