安くて納得のいく家を建てたい
宮沢 俊哉
はじめに
第1話 家づくりで迷うのは当たり前
■ 家づくり5つの基準
■ 家づくりの「不安」を整理してみる
コラム
空間の快適性とともに精神的な価値が重視される傾向
心配な点で目立つのはお金関係と施工関係
第2話 構造と工法は、こう整理する
■ 軸組構造と壁構造
■ 在来工法と新しい工法
コラム
「軸組構造」と「壁構造」
断然人気の高い「木造軸組工法」
第3話 「建て時」は人それぞれ
■ 年々増える50代、60代での建て替え相談
■ 「収入型住宅」のすすめ
コラム
家を建てる最大のきっかけは「子供や家族のため」
「収入型住宅」はこうなっている
第4話 子供部屋は居心地悪く
■ ファミリールームに子供が集まる理由
■ 「個室重視型」から「共用スペース重視型」へ
コラム
機能性、開放感、プランの柔軟性を重視
第5話 地震に強く、火に強い木造住宅
■ 耐震性について
■ 免震工法について
■ 耐火性について
■ 耐久性について
コラム
木は重さ当たりの強度に優れ、加熱による強度低下も緩やか
「通気層工法」の仕組みはこうなっている
第6話 性能の比較はほどほどに
■ 風評だけが独り歩き
■ 天然素材だけで健康住宅はできない
コラム
「住宅性能表示制度」の表示項目
第7話 「高気密・高断熱」はもう常識
■ 内断熱と外断熱
■ ひとつの目安は「次世代省エネルギー基準」
■ 忘れてはならない計画換気
コラム
「次世代省エネルギー基準」はこうなっている
断熱材の素材にはこんなものがある
24時間換気では排気のみ機械装置を使う「第3種」が一般的
第8話 家庭のエネルギー源を考える
■ オール電化が主流に
■ 太陽光発電についての誤解
■ 家庭用燃料電池コジェネレーションシステムとは
コラム
「太陽光発電システム」はこうなっている
「家庭用燃料電池コジェネレーションシステム」はこういうもの
第9話 欠陥を防ぐこととアラ探しは別
■ 地盤調査の種類と方法
■ いつ現場立ち会いすればいいか
コラム
「家づくりの流れ」はこうなっている
第10話 「注文分譲」という新しい選択
■ 「建築条件付き宅地」の実態
■ 宅地分譲と注文住宅をセットにした「注文分譲」
第11話 大手メーカーと工務店、どこが違う?
■ 住宅価格の内訳はこうなっている
■ 工務店が建てている一戸建てのシェアは約70%
■ 価格競争力のある中小工務店
コラム
好敵手の住宅メーカーと工務店
イメージは表裏の関係
価格が安く、シェアも断然高い「木造軸組工法」
第12話 「安くて納得のいく家」を建てる鍵
■ 従来の家づくりはどんぶり勘定
■ 建築資材の数を4分の1に
■ 作業項目を分析し、手間を60%に削減
■ 自社で配送センターを設置
■ 人はどこで「納得」するのか
コラム
「アキュラシステム」はこういうもの
「スケルトン・インフィル設計」の例
第13話 工務店が変われば、日本の家づくりが変わる
■ 日本最大級の工務店組織「アキュラネット」
コラム
「アキュラネット」はこんなネットワーク
「アキュラネット」の商品例
第14話 私の「家づくり人生」
■ 勤めていた工務店が倒産、18歳で独立
■ 「普通でいいから」の言葉にショック
■ 家は住まないと分からない
エピローグ 家づくりの「ベストミックス」
・アキュラネット会員連絡先一覧
・アキュラホーム事業所連絡先一覧
http://book.diamond.co.jp/cgi-bin/d3olp114cg?isbn=4-478-68027-2
現在全国の地域工務店のネットワークであるアキュラネットを立ち上げたアキュラホーム代表取締役 宮沢俊哉さんによる一戸建てに関する解説本です。
家に関して、マンションとは異なる一戸建て特有の考え方など、一戸建てを初めて建てようと考えている人が知っておくべきこと、考えておくべきことなどが書かれています。
買っていい一流マンションダメな三流マンションでも強調されていましたが、有名どころの高価格な住宅が必ずしもよいものとは限らない、という話を具体的なコスト構造などを明らかにしながら説明しています。
一戸建てを建てようという方は、一読しておいてもよいかと思います。ただ、マンションを購入しようという方にはそれほど参考にはならないかと思います。