日本のCDSインデックス(株式でいうところの日経平均株価やTOPIXのようなもの)は、iTraxx Japan というものですが、このインデックスをトランシェにきりわけた取引が業者間などを中心に行われています。
日本の場合、0-3%, 3-6%, 6-9%, 9-12%, 12-22%(& 22-100%)といったトランシェに分けられているのですが、基本的にはそれぞれのトランシェごとにスプレッドでプレミアムがクオートされています。ただし、0-3%のトランシェだけは、アップフロントペイメント+スプレッドといった形になっており、スプレッドの部分は、+300bpsで固定されていました。
そして、この固定されていた+300bpsですが、北米のインデックスであるCDXや、欧州のインデックスであるiTraxx Europeでは、いずれも+500bpsでした。つまり、日本のインデックスだけが今まで+300bpsだったのです。
そして、今回これを+500bpsしようということになりました。
ちょっと標準化されてそろった感があります。
次は、トランシェの切り方の方をそろえることにはなりませんかね?
iTraxx JapanとiTraxx Europeでは、上述のように、
0-3%, 3-6%, 6-9%, 9-12%, 12-22%(& 22-100%)
となっているのですが、CDXでは、
0-3%, 3-7%, 7-10%, 10-15%, 15-30%(& 30-100%)
となっています。なんで、こう微妙にずれてるんですかね、、、、
そんなこと言ってたら、インデックスの構成銘柄数も違う(iTraxx EuropeとCDXは125銘柄ですが、iTraxx Japanは50銘柄)ので、こちらも合わせましょう、って話になっちゃいますかね。
でも、日本だけで125銘柄は難しそうだし、、、
まあ、無理にあわせる必要性もないと言えばないのかもしれませんが、なんでこう微妙に違うんですかね。いろいろと歴史的な経緯があるのかもしれませんが。
ちなみに、最近全体的に非常にワイドになってきたこともあって個別銘柄のCDSでアップフロントのクオートが見られていますが、これらは日本の銘柄でも+500bpsで通常はクオートされています。
まあ、OTCなのでやりたい形式でやっているだけなんだとは思うのですが、いろいろな意味で標準化を進める必要があるのかもしれません。Central Counterpartyを設立するのであれば、このような動きは進むかもしれませんね。