ちょっと面白そうなタイトルだったので、読んでみました。個人の趣味のブログとかだと、それほど重要ではないと思いますが、オンラインシッピングなどのビジネスをしている人にとってはSEOは非常に重要だと思います。潜在的なお客様にいかにして気づいてもらうか(Awareness)、というところからマーケティングは始まりますからね。
消えるサイト、生き残るサイト 「SEO11の戦術」で、絶対に生き残れ!
宇都 雅史
この本で一貫して主張していることは、安易なSEOの裏技的なテクニックに頼ることなく、お客様が本当に満足できるサイトを作っていくことが重要である、ということです。そして、アクセスしてもらった場合には、成約できなかったお客様をいかに成約につなげていくか、そのフォローアップなどをきちんとしていくことが大切である、と。非常に真っ当なことが書かれていると思います。このような考え方の根底にあるものは、サイト運営のみならず、あらゆるビジネスでも共通のものだと思いました。この本、けっこうオススメです。
以下、いくつか本書からの引用です。
無神経なサイトというのは、手段にばかり翻弄され、「ユーザーが欲しい情報はなにか?」という、大切なことを忘れてしまっている。(P.79)
グーグルが、なぜ急成長を遂げたのか?それは、会社としての使命を社員全員が深く考え、事業を営んでいるからだと、私は信じて疑わない。(P.88)
検索エンジン対策には、「モルヒネ」と「漢方」がある。
ご存知のとおり「モルヒネ」は、一時的に効果があったとしても、いつの日か体を蝕み最終的には自分の身を滅ぼしてしまう。
一方、「漢方」は時間はかかるが、体質そのものを改善し、継続的に使用しても人体に問題はない。(P.135)
(検索エンジンの)弱点をつくような手を使って、あなたは本当に納得のいく会社経営ができるだろうか?社員のハートがついてくるだろうか?商人としてのハートは満たされるだろうか?(P.233)