最近購読を始めたTOPPOINTで、2007年上半期のベストブックに選ばれた本ということだったので、読んでみました。
何のために働くのか
北尾 吉孝
「レバレッジ〜」などの、時間をいかに効率よく使っていくかというスキルも大切ですが、そもそも自分が何のために働くか、という、人生の目的のようなもの(著者は「天命」と表現しています)をきちんと持つことが非常に重要であると思います。そういったことをこの本で著者は主張しているのだと思います。
人生、思うようにいかずに落ち込んだりすることもありますが、そういった時にどのような心構えを持てるか、というのは、この天命を普段から自覚しているかどうかでかなり変わってくると思います。「もうだめだ」と思って諦めてしまうことはやさしいですが、そこで諦めてしまってはそれまでです。
つらい時にも普段と変わらず努力を続けていれば、いつかチャンスがめぐってきたときに蓄えていた力を発揮してチャンスを生かすことができるのでしょう。
印象に残った言葉はかなりたくさんあったのですが、その中からいくつかを引用してみます。
人間としての根本を養うために実践すべきこととして、次のようなものがあげられます。
心の糧になるような本を読む。
自分が私淑できるような師を持つ。
さまざまな経験や体験を踏まえて自分を練っていく。
どんな仕事でも一芸に秀でるところまで打ち込んだ人の言葉には、なんとも言えない奥の深さと重みがあるものです。
事を行うに当たっては、絶えず「これをやることには正しいか正しくないか。法律上は罪がないとしても、自らの良心に照らして正しいか正しくないか」という見方をしなければなりません。
「死生命あり」であるからこそ、いつ死を迎えようとも、「これも天命だ、天の配剤だ」と納得するために、一日一日を無駄にしないで生きなければいけないのだと思います。一日一日が勝負なのです。
この本はかなりオススメです。