マイホームを買うべきか? - 今までのまとめ

昨年末くらいから、マイホームを買うべきか?というテーマを調べ始めましたが、ここで今まで調べてきたことを簡単にまとめておきたいと思います。
今まで調べた範囲では、マイホームを買うときの手順は次のようになるかと思います。
まず家を買おうと思ったら、今後の人生におけるイベントを確認します。少なくとも、10年、20年単位で、結婚、出産、転勤、車の買い替え、子供の進学、などなど、それなりに大きな出費が伴ったり、家族構成が変わりうるイベントを確認します。
その上で、マイホームを買うべきか、それとも賃貸でのままいくのか、両方の選択肢のメリット、デメリットをよく考慮した上で決定します。以前は分譲住宅と賃貸住宅で設備やサービスの質にかなり差がありましたが、最近ではその差は少しずつ小さくなってきているようです。
家を買いたくなったら
一生賃貸!
リフォームを自由に行えたり、自分の家であるという満足感は所有しなければできないことですが、一方で転勤になった場合に、人に貸すか、売却せざるを得ないでしょうし、また家族構成が変化して広さが適切でなくなった場合にどうするか、という意味では賃貸の方が自由度が高く気楽だと思われます。
ちなみに、マイホームの所有と賃貸のどちらが得か?というシミュレーションはよくあり、計算の前提条件の置き方によっても変わりますが、明確にどちらが得ということは一概には言えないと思われます。
マイホームを買うべきか? - まずはシンプルなソロバンから
また最近話題の住宅ローン減税は、最大500万円という数字が一人歩きしていますが、実際に500万円の控除が受けられるケースはあまりないようで、自分に適用した場合にどうなるかはきちんと考えておく必要がありそうです。
マイホームを買うべきか? - 住宅ローン減税はどれほど得なのか
それでも、マイホームを買うんだ、という意志決定をした場合、次はマンションか、一戸建てか、などの建物を選択する必要があります。断熱性が高く、セキュリティも高いマンションか、隣近所の音を気にする必要がなく、自分の好きなように建てられる一戸建てか、を検討する必要があります。
ローン以前の住宅購入の常識
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これは好き嫌いの要素が強い気もしますが。
ここまで来たら、後は予算、そして住む場所です。まず予算ですが、余程のお金持ちでない限りは、住宅ローンを組んで購入することになると思われます。その時の頭金として使える貯蓄額にもよるかと思いますが、銀行側は年収の35%程度が年間返済額になる程度の資金は貸してくれるようです。ただし、貸してくれるからといって無理にいっぱいいっぱいのローンを組む必要はもちろんありません。
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予算が決まったら、具体的にどこに買うか、という話になるかと思います。職住近接という視点も大事になってくるかもしれませんし、資産価値として下がりにくい場所という視点も重要になってくるかもしれません。その人の考え方次第かと思います。
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そして、ここまで来たら、実際に住みたい地域に足を運んでみたり、中古であれば建物を見てみたりするのがよいかと思います。
例えばマンションの場合ですが、デベロッパーだったり、同じデベロッパーでも担当者によって、建物のクオリティはいろいろあるようです。そのような違いを見るためには、建物についての知識が必要です。
買っていい一流マンションダメな三流マンション
ただ、素人がちょっと勉強した程度では普通はその違いはわからないケースが多いのではないかと思います。そこで、次のような専門家のサービスを利用しておくのがよいのではないかと思います。
現地・モデルルーム同行サービス
不動産調査・購入代行事業
中古マンションインスペクション

アメリカに住む友人が家を買ったというので、夏休みを利用して滞在させてもらいました。購入前は、数多くの物件の下見や住宅ローン選びでとても忙しかったといいます。
なかでも印象的だったのは、夫婦だけで決めずに家族はもちろんのこと友人にも相談し、より多くの意見と情報をもとに最終決定をしたという話。
彼らは「自分たちだけでは知らないことが多いし、気に入った物件ならなおさら冷静になることが難しい。だから複数の人の意見を聞くことは当たり前だ」と言います。
さて、日本でマイホームを購入する人の場合はどうでしょうか。残念ながら、モデルルームを訪れて販売業者にすすめられるままの資金計画を利用する人が大半です。
つまり、売り手の情報のみで決断しているということ。住宅の売り手となる販売業者も、ローンの売り手となる金融機関も商売ですから、「利用者のメリット」と「今買わないと損」を強調します。デメリットやリスクは教えてくれません。でも、数千万円にもなる借金をするわけですから売り手から得る情報だけで、しかも短時間に決めてしまってはいけないのです。 (住宅ローンはこうして借りなさい 【新版】 P.4)

とあるように、売り手の情報のみでは決断しないように、すでに購入された方に経験談を聞いてみるとか、第三者的な立場からアドバイスしてくれるコンサルティングサービスを利用する、そして本やインターネットで情報収集するなど、自分を守り、できるだけ後悔しないようにするためには、それなりの努力が重要になってくるのではないかと思います。
一生に一度の、何千万円という買い物ですから、洋服1着買うのとはわけが違います。
とりあえず今までのまとめでした。

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