「伝説の社員」になれ! 成功する5%になる秘密とセオリー

「伝説の社員」になれ! 成功する5%になる秘密とセオリー
土井 英司
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サブタイトルの「成功する5%になる秘密とセオリー」なんて言葉を目にすると、なんかラクして「伝説の社員」になれる秘密があるのではないか、なんて印象を持ってしまいかねませんが、結局のところ、自分の得意分野で愚直に努力を続けろ、といったメッセージなのではないかと思います。

ストレスを、苦痛ではなくステップアップの踏み台に変えるには、条件があります。できないことを自分以外のせいにしないことです。 P.48

自分以外のせいにしてしまうと、無力感が漂うばかりで、そこから何も進まない気がします。仕事とかで、誰かに何かを頼んでそれでもやってもらえなかったとしましょう。「なんなんだアイツは。これくらいやってくれたっていいじゃないか?アイツは役に立たない」などといった考え方をしてしまうと、ストレスになり、苦痛かもしれません。考え方を変えて、「頼んでみたけど、やってくれるように説得できなかった自分がいる。頼み方が悪かったのだろうか?それとも頼むタイミングが悪かったのだろうか?次はこのようにして頼んでみたらどうだろうか?」などと、考えてみるとそれがステップアップの踏み台になるのかもしれません。自分の頭で考えて、自分をコントロールしていくのは可能ですが、自分以外を自分の思い通りにしよう、などと考えると、なかなか前に進まない気がします。

お金はためるより、自分の価値を高めるために使ったほうが、あとで何倍にもなって戻ってくるのではるかにトクです。
僕は、それを「教育ATM機説」と名づけています。
学んだ内容や知恵は、困ったとき、必要になったとき、いつでも引き出すことができるからです。 P.53
人生の仕入れに使える要素は、二つあります。
「金と時間」です。
「金と時間」をどう使うかで、人間は決まってしまうのです。 P.56
もしあなたが「伝説の社員」を目指すなら、古今東西の偉人たちが実践したように、もてる時間やお金の多くを、自己投資つまり「学び」に費やしてください。 P.60

自己投資、いい言葉です。ぼくは「ある投資家」だと思っています。

時勢に反するようではありますが、僕は高価な本を買ったほうがいいとあえてアドバイスします。高いほど内容が充実しているという理由ではなく、高価な本はそれだけ購入する人が少ないからです。
情報の希少性が勝負のカギをにぎるのが、資本主義社会。ここで人より抜きん出ようと思ったら、つねに少数派の行動をとらなければなりません。 P.89

最近は本の価格が異常に安いのではないか、と感じるようになってきました。もちろん、ハズレな本もありますが、それなりの情報がきちんとまとめられた形で書かれていて、数千円です。ちょっとした専門書であっても、1万円程度あればたいていの本は買えるでしょう。いくらタダだからといって、インターネットだけで情報を集めようとしたら、どのくらいの時間がかかるのでしょうか。目的に応じて手段は適切に使い分けないといけないと思います。多少は高いなと思っても、本はケチらずに買うようにしていきたいと思います。

人が物に感じる価値、払う代金はそれぞれ違うのです。 P.114

これに近いことは先日書きました。
 

何をするにしても学ぶべきことは、表面的なことではなく、その奥にある本質的なものです。
 その本質とは、すなわち理念です。商売の精神、神髄、つまり人に何を与え、ともに繁栄していこうとするかです。
 それをいち早く見つければ、どんなことにも応用できるのです。 P.123

どんな分野であっても、何かについて極めた方というのは、何か共通のものを持っているのではないかと最近よく思います。なので、仮に分野は自分とまったく違ったとしても、スゴイ方の話というのは、かなり参考になるのではないでしょうか。

情熱があるから能力が生まれてくるのです。
能力は、最初はゼロ、それでいいのです。
ソコソコ出世する「スーパーエリート」は能力に秀でています。
とんでもなく成功する「伝説の社員」と呼ばれる人は、情熱なら誰にも負けないのです。 P.150

経験していけば能力は後からついてくるのかもしれません。レベルに応じて必要な能力は異なるでしょうし、初めから完璧な能力を持っている人などいないでしょう。でも、情熱がないと始まらないのかもしれません。

人もそれは同じです。自分というブランドを一般の人が認知するまでには、時間と金、つまり自らの人生のすべてを注がなくてはなりません。
投資熱が盛んな昨今ですが、同じ投資するなら自分への投資がいちばん確実ではないでしょうか。 P.183

今でも覚えていますが、入社してすぐの頃に、先輩に同じことを言われました。どんな金融商品よりも、仕事を一生懸命やって、自分に投資するのがベストな投資だぞ、と。確かにそうかもしれません。

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