ある投資家の考え - 価値は同じか

「ある投資家の考え」というカテゴリーを追加しました。
最近は、平日は会社勤めをしているので、留学していた時のようになかなかその日にあったことをこのブログに書くこともありません。そこで、普段考えたり思っていたりすることを書いてみたいと思います。
今までと何が違うんだ、と思われるかもしれませんが、とりあえずは書いてみたいと思います。
ブログのタイトルを「ある投資家の日々」から「ある投資家の考え」に変えてみようかとも思いましたが、まあ日々思ったり考えたりすることなので、タイトルはそのままでいいかな、と思っています。
で、初回はモノの価値について考えてみたいと思います。
あるモノがあった時に、その価値は誰にとっても同じなのでしょうか?
これは違うのではないかと思います。株式投資なんかの場合を考えた場合、ある会社の株式1株の価値は一定だと思って、価格の変動に注目して割安、割高などという判断をしたりします。短期的には価値が一定とみなせるかもしれませんが、長期的には変化しますし、どのくらいの量を取得するかによっても価値が変わってきます。例えば、発行済み株式数が100万株の会社で1株あたり1000円で1株取得した場合の1株の価値と、1株あたり1000円で51万株取得した場合の1株の価値は明らかに異なるでしょう。
1株しか保有していなければその企業に対して影響を与えることはほぼ不可能です。しかし、51万株という可半数以上の株数を保有した場合には、実質的にはその企業をコントロールすることが可能になります。だからこそ、TOBで市場から株式を買い集めるときは、直近の株価に対してプレミアムを上乗せした高い価格で行われます。コントロールプレミアムや流動性プレミアムなどが含まれていると考えることができるでしょう。
いきなり株式の例を出してしまいましたが、これは他のものにも言えることだと思います。つまり、モノの価値は誰が持つかによってかなり変化しうるのではないか、ということです。例えば、パソコンを1台10万円で買って、インターネットを楽しむだけに使う人もいれば、そのパソコンを使ってビジネスを始めリターンを得る人もいるでしょう。これを投資ととらえると、前者の人はリターンはほぼゼロかもしれませんが、後者の人はリターンはプラスです。
「あのパソコンが10万円で買えるなんて、安い」「いや、あれだったらあと1ヶ月もすれば値崩れするはずだ」などと、モノ(パソコン)の構成要素(パーツ)に着目して高いとか安いといった判断をすることがありますが、割安に思えて購入したとしても、そのモノをきちんと使って、買った人にとっての価値を高められるかどうかが重要なのではないかと思います。
買ったはいいけど、すぐに使わなくなってしまった電気製品とかあったりしませんか?
ちなみに、うちの食器洗浄機はかなり使われています。この食洗機は日に日に割安になっています。

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